ファイナリストにもなりテレビでも人気者となったミキが『M-1』に出場し続ける理由
◇とりあえず全部楽しんでみようと思ってます ――少し話は変わりますが、ミキのお二人は、劇場でもたくさんの舞台に立たれて、テレビやラジオ、イベントなどの場でも活躍している印象です。絶えず仕事が来る理由はなんだと思いますか? 昴生:正直、運だけで来てると思ってます。あえていうなら、運を見定める力はありますね。「ここ絶対チャンスやん!」っていうところで本気を出せる。どうしても全部が全部、本気でやってたらしんどくなっちゃうから、ほどほどに頑張って、ここぞの時に本気を出しているんです。 亜生:あとは、とりあえず全部楽しんでみようと思ってます。それは、楽しんでいるふうに見せようとかやなくて、本気で“楽しいな!”って思うのが大事で。そんな僕らを見て、楽しんでくれている方もいるのかなと思っています。 昴生:全部そうやな、とりあえず来たお話は1回やってみようって、実際やったら楽しかった! みたいな。 ――ここぞのタイミングを見定める際、昴生さんと亜生さんで意見が割れることはないんですか? 例えば、この仕事はやりたくないとか。 亜生:お兄ちゃんは、釣り番組はNGやんな? 僕はやりたいんですけど。 昴生:釣れへんかったときに何もないやん。しかも、何時間も船に乗って、使われるのほんの数分とかザラにあるから。楽しい人は楽しいんやろうけど、僕は効率を考えてしまうので、ただただ効率が悪いなって。せやったら、その時間で子どもと公園に行けるやんって。 亜生:僕はクイズ番組が苦手なんです、ボケれへんから。でも、お兄ちゃんはクイズめっちゃ好きなんで、ボケなしでマジで悔しがったり、喜んだりしていて。 昴生:「10秒以内にお答えください」のときに、盛り上がりとか関係なしに、すぐ答えますからね。わかっててあえて言わずにドラマチックにするとか、せえへん。 ――そうなんですね(笑)。 ◇もしも漫才がなかったら…? 昴生:そう考えると、やりたいことはバラバラなんです。でも、漫才というものが真ん中にあるから、成り立ってるのかもしれませんね。仕事の仕方も、プライベートも全然違うし。 亜生:お互いに乗り気じゃない仕事をやっているときって、相手のことをめっちゃ俯瞰で見られるし、それがエピソードトークにもできますから。ポジティブに捉えてます。 昴生:あくまでも主軸は漫才やから、そこは忘れずにいたいですね。漫才があるからテレビも出られてると思ってます。 亜生:そう思えるからリラックスして仕事できているのかも。もしも漫才がなかったら、ひな壇に座っても、目バキバキで、前へ前へ出てたと思いますもん(笑)。 昴生:テレビスターになりたくないっていうわけではないですけど、そっちよりかは上方漫才大賞が大事。 ――そこはブレないんですね。 昴生:ほんまに楽しいんですよ。漫才もそうやし、ラジオもそうやし、しゃべるのがとにかく好き! みんなストレス発散でカラオケ行くけど、カラオケって歌うこと決まっているじゃないですか。だから、好き勝手にしゃべれる漫才、みんなやったらいいのにって思います。 亜生:お兄ちゃん、それはたしかにそうやけどな? みんな、やれへんねんって! 昴生:え、もしかして……? 亜生:やらへんのじゃなくて、やりたくてもできない。 昴生:じゃあ、俺たちがやれてるのって、もしかして……。 昴生・亜生:才能!? ――間違いないです! 昴生:……ごめんなさい、ごめんなさい! これだけはマジで使わんといてください!絶対に消して! 亜生:才能にあぐらをかいてるんですよね~。 昴生:いやいや、才能はない! あぐらはかいてるけど! これでこのインタビュー終わんのイヤや!(笑) (取材:於 ありさ)
NewsCrunch編集部