「死者を減らしたい」想いでロボット製作 キッカケは広島土砂災害 仮谷賢太郎くん(Palette所属)
広島県内の夢や目標に向かって頑張る子供たちを応援する番組『夢キラリ』。 8月に行われたWRO(World Robot Olympiad) Japan 決勝大会のFUTURE INNOVATORS部門で最優秀賞に輝き、世界大会出場を決めた、キッズプログラミング教室Palette所属チーム「てんとうレスキュー隊」。今回はロボット製作担当 仮谷賢太郎くん 小学3年生にインタビューしました。 ――WRO Japan決勝大会に出場したロボットについて教えてください―― ロボットの名前は“てんとうムッシン”です。避難してない人を避難させるロボットです。警戒レベル3のときに大きな音を鳴らして危険を知らせます。“てんとうムッシン”と、家のテレビが連動してテレビに今の雨の様子と、近くの川の様子と、安全な避難ルートのお知らせがあります。次は無人レスキューカーが家に来た時、“てんとうムッシン”が玄関まで行って、到着を知らせます。大会では“てんとうムッシン”の調子が悪かったところもあったんですが、最優秀賞に選ばれたのでめっちゃ嬉しかったです。 ――開発のきっかけは2014年の広島市豪雨土砂災害だとのことですが、今後“てんとうムッシン”がどういった場面で活躍することを想像していますか?―― 豪雨災害での死者をもっと減らすことを想像しています。災害で壊れたものは直せるけど、人が亡くなったら生き返ることはできないからです。一家に一台設置義務化され、世界中の人に広まればいいなと思っています。 ――常に心にとどめている夢キラめく言葉は何ですか?―― 「自分を信じてがんばろう」で、相棒の広沢嵩政くんに言ってもらった言葉です。 大会本番で3回プレゼンをするときに、そのうちの2回、“てんとうムッシン”の調子が悪くて、「いっぱい練習したのに1位を獲れなくなっちゃうのかな」とちょっと落ち込んでいたときに、嵩政くんが「自分を信じてがんばろう」と言ってくれて、頑張ることができました。 世界大会のプレゼンは英語なのですが、嵩政くんが英語を翻訳して日本語で教えてくれます。頼りなる存在です。 ――将来の夢は何ですか?―― 僕のおじいちゃんの病気を治すことと、病気で困っている人を何でも治せるお医者さんになりたいです。 『夢キラリ』は毎週月曜夜8時54分から放送しています。
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