犬のしつけインストラクターが今気になる犬の病気・トラブルについて聞いてみた
愛犬の病気やケガの原因は犬をとりまく生活環境の影響を大きく受けます。 今回は、しつけインストラクターの岡田敏宏先生に、最近相談が多いという「誤飲・誤食」「膀胱炎」「皮膚トラブル」「犬同士のケンカ」の原因などについて、お話を伺いました。 【画像】並んで床にペタンとふせる2頭の子犬
愛犬が「誤飲・誤食」をしてしまった
「コロナ禍のため室内で遊ぶ時間が増え、今まで口にしなかったものを遊びの延長で誤飲・誤食するケースが増えています。愛犬が食べてはいけないものをかじり、飼い主さんが慌てて取り上げようとすることで、犬の「取り返したい」という本能を刺激し、クセになって誤飲・誤食が増加する場合も。 誤飲・誤食の相談事例が多いものとしては、マスク・おもちゃ・植物・フロアマットなどが挙げられます」(岡田先生)
愛犬が「膀胱炎」になってしまった
「室内でトイレのしつけができずに、外でしかトイレができないという犬の相談が増えています。 天気に関わらず散歩へ行く飼い主さんも多いようですが、行きたいときにトイレに行けない環境になり、がまんさせすぎて膀胱炎になるケースもあるようです」(岡田先生)
愛犬が「皮膚トラブル」を起こしてしまった
「健康やしつけに対する意識は高いものの、お手入れについては正しい知識がなく、なんとなくしているというケースが目立ちます。 特にブラッシングは、ブラシの持ち方から間違っているなど、正しいやり方を知らない飼い主さんが多く、ブラッシングするたびに愛犬に痛みを与えたり、毛を傷ませたりしていることも」(岡田先生)
ドッグランや散歩中に「犬同士のケンカ」が起こってしまった
「ドッグランや散歩中など、犬同士のケンカに関する相談も増えています。さらに飼い主さん同士、飼い主さんと犬を飼っていない人との間でのトラブルも。 コロナ禍でイライラしている人が多かったためか、些細なことでマナーやルールの押し付け合いになったり、口論になったりすることも。また衛生面への意識が高まった反面、飼い主さんのマナーが以前より厳しく見られている傾向もあります」(岡田先生) 環境の変化によって、愛犬の病気やトラブルの要因は大きく変わるもの。どのような事例が増えているのか日頃からチェックしておくと、いざというときに役立ちますよ。 お話を伺った先生/岡田敏宏先生(しつけ教室「Pet Life Consulting シンビオーシス」代表) 参考/「いぬのきもち」2023年12月号『しつけインストラクターと獣医師に聞きました! 意外な理由で増えてる イマドキの病気・ケガ』 文/江村若奈 ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
いぬのきもちWeb編集室