【京都大賞典予想】伝統の一戦は前走の距離で明暗が分かれる!? 重賞2勝の実力馬の好走を阻む消しデータとは
今週の日曜日は、京都競馬場で京都大賞典(GII・芝2400m)が行われます。 12年以降に京都芝2400mで行われた京都大賞典(計10レース)では、前走で2000mか2200mに使われていた馬に良績が集中しています。前走2000mに出走していた馬は3勝2着4回。前走が2000mだった馬については、2400mと同じ根幹距離の競馬を経験している事が強みになっていると思われます。 【写真】サトノグランツのこれまでの軌跡 前走2200mだった馬は6勝2着2回3着6回となっています。特に前走が宝塚記念(GI)だった場合は、5勝2着2回3着6回で複勝率54.2%と優秀な成績を残しています。前走で今回よりも格上でレベルの高いレースを経験している事もアドバンテージになっていると言えるのではないでしょうか。 ちなみに、前走が2000mや2200m以外だった馬については、1勝2着4回3着4回となっています。この馬券に絡んだ9頭の内、6頭が前走でGII以上に出走していました。前走が2000mや2200mではなかった馬については、その時のレース格に注意して取捨を決めた方がいいかもしれません。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走東京芝2500mに出走(ただし、前走を1番人気で勝利した馬は除く) [0-0-0-8]複勝率0% 該当馬:サトノグランツ、シュヴァリエローズ、メイショウブレゲ ※特に言及のない限り、データは12年以降に京都芝2400mで開催された京都大賞典(計10レース)を対象にしています。 上位人気が予想されるサトノグランツが該当しました。 東京芝2500mと京都芝2400mでは、コースの回りや距離などに違いがあり、前走で東京芝2500mに使われていた馬は条件の違いに戸惑い力を出し切れていないのではないかと考えられます。 データ対象の京都大賞典で前走が東京芝2500mだった馬で馬券に絡んだのは20年のキングオブコージのみとなっています。キングオブコージは前走の目黒記念(GII)を1番人気で優勝。他馬からのマークが厳しくなりやすい立場の中、きっちりと勝利を収められる高い能力や精神力の強さが好走するためには必要と言えるのかもしれません。 サトノグランツは前走で目黒記念に3番人気で出走し4着となっていますので、過去の凡走データに当てはまっているので割り引いて考える必要がありそうです。 昨年は重賞で2勝を挙げているサトノグランツですが、今年は3戦して重賞勝利はありません。勝利どころか連対もできていない現状ですので、人気ほどの信頼は置きづらい印象です。また、サトノグランツは4歳馬ですが、この世代の牡馬についてはレベルを疑問視する声もあります。 実際、今年1月からの芝の重賞では4歳牡馬は7勝していますが、5歳牡馬が20勝、6歳牡馬が10勝を挙げています。勝率でも4歳牡馬は5歳牡馬や6歳牡馬よりも低い数値になっていますので、今年の4歳牡馬には大きな期待はかけにくい印象ですし、ここは思い切ってサトノグランツの評価を下げて考える事も的中を得るためには必要な事なのではないでしょうか。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。