ふちなしメガネがじわり人気 火付け役はラッパーやK-POPアーティスト
ファッショナブルな印象が薄かった、言ってしまえば“地味”“ダサい”“古い”とも思われていたリムレス(=フレームレス)メガネが今、ストリートでじわりと着用者が増えている。火付け役となっているのは、ラッパーやK-POPアーティストたち。リムレスメガネに注目が集まっている背景を探った。 【画像】スナップでも話題になったリムレスメガネスタイル
地味なナード感がおしゃれ? じわりブームの背景
リムレスメガネはフレームがないため、自然と顔に溶け込み、比較的誰にでも似合いやすいのが特長。だが、カジュアルなコーディネートには合わせにくく、ベーシックなデザインが故に老け見えしやすかったり古臭いイメージを持たれがちだ。中でもスクエアタイプのリムレスメガネはシャープな印象が強く出てしまうため、ファッションアイテムとしての認知は低く、ビジネスやフォーマルシーンに合うメガネとされていた。 そんなスクエアのリムレスメガネがファッションアイコンに着用されるようになったのは2018年ごろから。グラミー賞でシンガーソングライターのカミラ・カベロ(Camila Cabello)がドレスに無造作なヘアスタイルとリムレスメガネを合わせたスタイルでスピーチを披露したほか、様々なアイウェアを愛用するバッド・バニー(Bad Bunny)をはじめとするラッパーたちも私服のスタイリングにリムレスのメガネを取り入れるようになり、注目が集まり始めた。2023年夏頃からはドレイク(Drake)が「カルティエ(Cartier)」のリムレスメガネを着用した姿を度々インスタグラムに投稿している。 時を同じくして、2023年夏頃から2024年にかけては、人気K-POPグループのNewJeansのへインやIVEのレイ、ENHYPENのジェイといったK-POPスターたちがプライベートでこぞって着用。その姿がSNSで拡散されると、憧れのファッションアイコンのスタイリングを真似しようとリムレスメガネを取り入れる若者が徐々に増え始めた。 カジュアルな服装にリムレスメガネを合わせるラッパーたちのクールなスタイルに対し、K-POPスターたちはカジュアルなキャラTやミニスカートスタイルなど、トレンドが継続している「Y2K」感のあるスタイルにリムレスメガネを取り入れることでナード感を演出したスタイリングが特徴。見慣れてきたY2Kのイメージに、メガネひとつで新たな印象加えられる手軽さと“突き抜けたナード感”が若者たちの目には新鮮に映っているようだ。