「出てきたら即逃げ…」『ドラクエ』ロト三部作「強すぎて嫌になる」ザコ敵どもの“やっかい度”
1986年にファミリーコンピュータ用ソフトとしてエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたRPGの金字塔的作品『ドラゴンクエスト』。1988年に発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』までの3作をロト三部作と呼び、11月14日に発売となる『3』のHD-2D版をはじめ、『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のリメイク版発売も決定。令和に再びロトシリーズがゲームファンからの注目を集めている。 ■【画像】できれば出てこないでほしい…苦しめられたロトシリーズのザコ敵たち■ 3作品をクリアするまでに数えきれないほどのザコ敵を相手にしてきたが、本当に逃げ出したくなるほど嫌な敵も多数おり、とりわけ戦闘に関しては思い出深い。今回はそんなロト三部作の「嫌なザコ敵」について振り返っていきたい。
■難易度調整はよくできていた『ドラゴンクエスト』
まずは初代『ドラゴンクエスト』から。まだユーザーにRPGというものがどういうものかが広まっていなかったこの時代。「強いな」と思う敵が現れても、「それはまだそのあたりを攻略するだけのレベルに達していないんだな」ということで、レベルを上げたり装備を整えたりすれば十分勝てるように親切に調整されている。そのため、それほど強いとか嫌だと感じさせる敵は多くなかった。 かなり念入りなテストプレイが行われていたようで、その様子は『ドラクエ』の製作過程を描いた漫画『ドラゴンクエストへの道』(監修:石ノ森章太郎さん、作画:滝沢ひろゆきさん)を読むことで分かる。 ただ、それでも嫌な敵の思い出があるという人も多いだろう。中でも嫌なのが、ラストダンジョンである竜王の城の下層部に出現する「しにがみのきし」と「ダースドラゴン」である。 しにがみのきしはベギラマとベホイミを使うため戦闘が長期化しやすく、勝利には、マホトーンが効くことがほぼ必須となる。ダースドラゴンは高い攻撃力に加え、ラリホーを唱える敵であり、眠っている間にボコ殴りにされてしまう。 ラスボス・竜王との戦いに備えて、少しでもMPを温存しておきたい場面であり、コイツらとまともにやりあっていたら竜王のもとに辿り着く頃にはMPが尽きてしまう。なので出会ったら逃げるというのが定番であった。 自慢ではないが、筆者はこの2体の敵を倒したことは1回もない。