新たなEV刺客ヒョンデ インスターが来年上陸 サクラより便利でキューブのように可愛い!(小沢コージ)
かつての日産キューブを思い出す見た目
肝心の実車だが、見た目はユニークなキュート系で、一瞬かつての日産キューブを思い出す。ただし、インテリアの質感などは今までのコナやEV専用プラットフォームを使ったヒョンデ アイオニック5などに比べてシンプル。 元々は韓国で言う軽自動車規格に当たるコンパクトカーなだけに、存在感も質感も特別高くない。 しかしEV化されてガソリン版インスターより全長、ホイールベース共に25cm長くなってリアシートは広くなっているし、外観もヘッドライトを始めすべてLED化。いまどきのピクセルデザインが散りばめられている。 インテリアも10.25インチデジタルメーターや同サイズのセンタータッチスクリーンが導入され、デジタル性能は上級車種のコナやアイオニック5に近い。韓国版だがSOSスイッチも付いていた。
装備レベルは日本の4m級コンパクトを超えている
加えて驚いたのは、運転席助手席共に2段階のシートヒーター&シートベンチレーションが付いていたこと。この装備レベルはぶっちゃけ日本の4mコンパクトクラスを超えている。 走りも標準で97ps、ロングで115psで共に147Nmのパワー&トルクを発揮するモーターを搭載し、静かで滑らか。何よりボディ剛性感やステアリングフィールは日本の同クラスSUVを超えている。 最大のキモは、来春いくらで日本で発売されるか?だが、端的な性能では日本の軽とコンパクトクラスの間をカバーする魅力的なニッチEVになりうる。 侮れない新たなアジアンEV刺客が登場するのだ! (小沢コージ/自動車ジャーナリスト)