立憲・野田氏、維新・馬場氏と首相指名めぐり協議 野党連携は難航
立憲民主党の野田佳彦代表は30日午前、日本維新の会の馬場伸幸代表と国会内で会談し、11月11日召集で調整中の特別国会の首相指名選挙で自らに投票するよう求めた。今後も協議を継続する。ただ、国民民主党は同党の玉木雄一郎代表に投票する方針で、衆院選後の野党連携は早くも難航している。 立憲は衆院選で1.5倍の148議席を獲得したが、自公の計215議席には67議席及ばず、多くの野党の協力を得なければ過半数(233議席)に届かない。馬場氏は会談後、「首相指名を含め今後も協議する」と述べた。立憲は政治改革や国会改革で共同歩調をとるための働きかけを続ける。 国民民主は30日午前の執行役員会で、首相指名選挙では同党の玉木氏に投票することを確認した。同党は立憲との党首会談に難色を示し、当面は幹事長・国会対策委員長レベルで協議する。玉木氏は記者団に「政策的な協議をはじめとした各党とのコミュニケーションは各党等距離でやっていきたい」と語った。野田氏は同日午後、共産党の田村智子委員長とも会談する予定。(大久保貴裕、小林圭、笹井継夫)
朝日新聞社