「イランが攻撃ならわれわれも」 ネタニヤフ氏、国連で報復姿勢
【ニューヨーク共同】イスラエルのネタニヤフ首相は27日、米ニューヨークで開かれている国連総会の一般討論で演説した。パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの戦闘から、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの衝突に戦線が拡大する中、イランが攻撃するなら「われわれも攻撃する」と報復する姿勢を示し、ヒズボラを支援するイランへの対抗姿勢を鮮明にした。 ハマスとヒズボラへの攻撃を続ける意向も表明。ガザ攻撃については「われわれは野蛮な殺人者たちから自らを守らなければならない」として正当化。「ハマスの大隊のほとんど全てを破壊した」と誇示し、勝利が目前だと強調した。過去に多くのイスラエル非難決議を採択した国連総会を「偽善だ」と批判した。 イスラエル国連代表部によると、26日にニューヨーク入りしたネタニヤフ氏は複数の国の首脳らと会談した。ハマス拘束下の人質解放への協力やイスラエルへの支持を求めたもようだ。
国連本部周辺では26日、ネタニヤフ氏に抗議するデモが行われ、千人以上が行進した。