総額4000万円の施術を重ねた美容外科医 ”施す側”から見た整形のカジュアル化「コンビニくらい敷居を下げていい」
美容外科医として活動するとともに、自身も総額4000万円におよぶ整形を重ね、その模様をSNSで投稿し注目されているTokyo Tensei Clinicのたいせい先生(@Dr__Taisei)。「容姿で判断されるウェイトがあまりに大きすぎる」と中1のときに“世の不条理”に気づき、自分の理想に近づくべく発信を続けている。医師として「コンビニやスタバくらいの感覚できてくれるクリニック」を目指す真意や“整形を施す”側からのルッキズム観について話を聞いた。 【ビフォーアフター写真】「涙袋ポイフルニキ」と呼ばれた、たいせい先生…ハンサムな顎とポイフル涙袋ができあがるまで
■バンドマンとして成功しつつも美容外科医に…医師として見えてきた業界の課題
――高校1年生のときに初めて行った整形に感動したことで、美容整形を通して容姿に悩んでいる人が変わるきっかけになりたいと医師を目指されたとおっしゃっていました。 【たいせい先生】そうですね。その頃はまだSNS黎明期ではありましたがX(旧Twitter)などが普及するようになってきた時代でした。ここで集客出来るように今からアカウントを伸ばしたり土台を形成していけば、必ず美容外科医としても一歩二歩先駆けられると考えていました。 ――結構戦略的に人生設計されていたのですね。 【たいせい先生】その後医学部に入れる最低限の勉強はしつつ、音楽やギターが大好きだったので「Ecthelion(エクセリオン)」というバンドでビジュアル系バンドマンに。バンドマンとして売れるための活動は、僕のSNSブランディング力や嗅覚を磨くとても重要な経験となりました。結果そこそこ売れましたが、それでもやはり僕の夢は美容外科医だったので、ある程度のところで引退し、勉学に切り替え、ようやく医者になりました。 ――磨かれたSNSの嗅覚はどのように役だっていますか? 【たいせい先生】晴れて子どもの頃からの夢だった美容外科医になりましたが、バンドマン時代の経験は、どの美容外科の先生にも負けないスキルとして絶対の自信となっていました。その一つが、僕自身の経験をいかに発信するかということです。僕の強みは、どの美容ドクターよりもひたすら美容整形を受けまくっていること。オペのダウンタイムやフィードバックをSNS上で発信し続けるよう徹底しています。