「自ら責任取るのがトップのあるべき姿」また地方から首相に退陣要求
自民党の地方組織から岸田文雄首相の退陣を求める声が公然と上がり始めている。裏金事件で首相がどう対応しても逆風が収まらないことに、地方議員らがしびれを切らした形だ。裏金事件で自らにけじめをつけない首相への批判も根強い。 13日に秋田市で開かれた政治刷新車座対話。秋田県議や党員から厳しい声が次々に飛んだ。「自らが責任をとるのがトップのあるべき姿ではないか」「本当にあきれ、裏切られているという思いだ」「15年前の下野の時よりひどい。もっと危機感をもって欲しい」…… 車座対話は裏金事件を受けて党員らの声を幹部が聞く集会で、首相肝いりだ。この日、幹部として出席した松山政司参院幹事長は岸田派所属。松山氏は、記者団に「大変厳しいご意見を頂いた」と危機感をにじませた。
朝日新聞社