杜若・西脇光世君

＜第106回全国高校野球選手権愛知大会：杜若 8―3 豊橋中央＞◇24日◇準々決勝◇岡崎レッドダイヤモンドスタジアム 【トーナメント表】愛知大会　準々決勝の結果一覧 　愛知大会は準々決勝で再抽選が行われる。ここからがセカンドステージだ。杜若は、2年連続の8強進出。対するは昨秋も県大会3位で東海大会進出を果たしている豊橋中央。6年ぶりの夏8強進出である。前回はベスト4まで勝ち進んでいる。今年の愛知8強はシード4校、ノーシード4校ということになったが、この試合はノーシード校同士の対戦だ。 　杜若は昨年、ベスト8で中京大中京に1対14と大敗。投手としてヤクルトなど3球団に在籍していた元プロの田中祐貴監督は、「まったく歯が立たないで、格の違いを味合わされた」。今年のチームのテーマは「あの先への挑戦」。そして、まずは去年と同じステージまでたどり着くことができた。 　杜若は初回に先頭の福田 凛空主将（3年）が安打で出塁。盗塁後に2つの暴投で先取点が入る。2回にも二塁打の北本 祐規捕手(2年)が二塁打すると、暴投で三塁へ進み、犠飛で2点目。3回にも二死走者なしから、4番勝田 悠斗選手(2年)の左翼線2点二塁打を含む3連打で2点を追加。4回にも二死三塁から9番磯谷 壱瑠選手(2年)の内野安打で5対0と大きくリードする。 　反撃していきたい豊橋中央は、6回、7回に1点、2点と返していき、じわじわと差を詰めていくが、杜若は7回に福田の三塁打などで突き放していく。守っては西脇 光世投手（2年）が8回を投げ、9回は長塚 陽太投手（3年）が抑え、逃げきった結果、23年ぶりのベスト4進出である。 　田中監督は、「選手たちが、絶対に去年より上に行くのだという強い思いがあって、それを示してくれたのは、心の成長と言っても良いでしょう」と、選手たちの頑張りを高く評価していた。そして、「もう一つ上を目指していきたいですね」と、先を見つめていた。 　豊橋中央の萩本将光監督は、「選手たちは本当によく頑張った。前の試合で、正捕手が骨折してしまったというアクシデントもあって万全ではなかった。投手も苦しかったと思うけれども、ここまで来られた頑張りは評価したい」と、選手たちをねぎらっていた。