韓国海軍艦が横須賀入港 防衛相が初乗艦 異例対応で関係改善アピール
韓国海軍艦が7日、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県)に入港した。中谷元・防衛相は入港歓迎行事に出席し、韓国海軍艦にも乗艦した。韓国海軍艦の日本入港は、令和4年に相模湾で開かれた「国際観艦式」に米国やオーストラリアなどの艦艇とともに参加して以来2年ぶりで、単独での入港は平成30年の韓国海軍による海自機への火器管制レーダー照射問題以降初めて。 防衛省によると、防衛相が韓国海軍艦に乗艦するのは初めてとみられる。歓迎行事への出席も極めて異例で、日韓防衛当局間の関係改善をアピールする狙いがある。 横須賀に入港したのは韓国海軍合同巡航訓練戦団の強襲揚陸艦など3隻。1420人の乗員は海自護衛艦や在日米軍基地を訪問するなど研修を行い、10日に出港する。 中谷氏は歓迎行事の挨拶で「韓国はパートナーとして協力していくべき最も重要な隣国だ。日韓の安全保障・防衛協力は、これまで以上に重要性を増している」と述べた。 日韓両政府は6月、防衛当局間の関係冷え込みの原因となっていたレーダー照射問題を巡る再発防止策に合意。7月には韓国国防相が15年ぶりに来日し、日韓防衛相会談で閣僚や幕僚長級の相互訪問再開など防衛協力・交流を活性化していくことで一致した。