【韓国ドラマ】面白くて大興奮する「時代劇」ときめきく胸キュン、イケメン俳優の演技に釘付け
■主演は同い年若手実力派コンビ、ヤン・セジョン&ウ・ドファン そんな建国の混沌とした時代を背景に、無実の罪で処刑された武将の息子で武術に秀でるソ・フィ(ヤン・セジョン)と、両班(高麗や朝鮮時代の支配階級)の父と奴婢の母の間に生まれたナム・ソノ(ウ・ドファン)、妓生の母を何者かに殺され妓楼で育ったハン・ヒジェ(ソリョン<AOA>)の、三人三様の“私の国”をかけた壮絶なる戦いを描いたのがこの作品。 歴史上に名を連ねる人物だけでなく、その歴史に携わる人たちは無数に存在する。人知れず生き、人知れず散っていく歴史に名を残さぬ人々。でも、実は、その彼らのなかにも胸締め付けられるドラマチックな物語の数々があるはず。そんな歴史の脇役たちにスポットを当てて描かれているのがこのドラマで、歴史上のスター人物を主演に華々しく演じきる王道ドラマとはまた違った、陰に埋もれた知られざる歴史が楽しめるのが面白いところ。
そして、なんといっても最大の見どころは、そんな戦国の世の若者を演じるヤン・セジョン、ウ・ドファンという同い年若手実力派コンビのイケメン競演。 ひとりは罪人の息子、ひとりは庶子の息子という、世間から疎まれ、虐げられる過酷な運命を背負い、それぞれの“私の国”の建国を夢見ながら、互いに磨きあった武術を最大の武器として歴史の渦の中に身を投じていくという役柄設定。3ヶ月ものトレーニングを積んだという本格的時代アクションと鍛え上げられた肉体美の競演は、もちろん垂涎ものですが(冒頭の水浴びのシーン必見)、親友でありながら食うか食われるかの戦国の世のなかで揺さぶられ続ける男同士の友情や、ハン・ヒジェを巡るそれぞれの恋の行方など、壮大な歴史を背景に繰り広げられる青春人間ドラマとしての見応えもたっぷり。 文・山崎敦子 ◇山崎敦子 旅行記事に人物インタビュー、ドラマ紹介、実用記事から、着物ライターとさまざまな分野を渡り歩き、今では美容の記事を書くことも多くなったさすらいのライター。襲いかかるエイジングと闘いながら、ウキウキすること、楽しいことを追い求め続ける日々を送る。