【阪神】逆転負けで首位陥落…「あれで終わりよ。普通のプレーやんか」岡田彰布監督が指摘した主力選手の失策
◆JERAセ・リーグ 中日4―2阪神(14日・豊橋) ミスから逆転負けを喫した阪神が再び首位から陥落した。1点リードの8回に佐藤輝明内野手(25)が、まさかの落球。無死二塁で田中のバントを処理した坂本からのストライク送球を捕り損ねた。完全にアウトのタイミングで「僕のミス」と、うなだれた三塁手に、岡田彰布監督(66)は「あれで終わりよ。普通のプレーやんか」と、がっかり。“火消し”から一転、無死一、三塁にピンチが拡大し、そこから3点を奪われた。 タッチへの焦りも「ありました」と悔やんだ佐藤輝。馬場内野守備走塁コーチは「絶対にアウトにしないと」と一蹴した。岡田監督も「バント(失敗)でいけたと思ったけど」と苦笑いすると、プレーは振り返ることはなく「もうええ。キャッチボールやん。どうこうの問題じゃない」と淡々。論ずるまでもないイージーミスで勝利を逃した。 打撃はもちろん、オフから「まず守りや」と求めた。キャンプで特守に励む姿から成長を期待したが、失策は木浪らと並んでリーグ最多の6個目だ。難しいプレーは要求しない指揮官は「あんなプレーばっか。村上の時、いくつエラーしたんや」と、あきれ顔。右腕が今季初登板した4月2日のDeNA戦(京セラD)の初回4失点につながる失策を回想した。 その村上は7回まで1失点の好投から、結果的に自己最多130球で8回途中4失点(自責3)。7回を自責0(失点2)で敗れた7日の広島戦(甲子園)に続いて足を引っ張られた。防御率1・30で2勝3敗。開幕から6戦連続の自責1以下を継続していたが、思わぬ誤算が待っていた。 佐藤輝は11日のDeNA戦(横浜)でも失点につながる失策を犯した。翌12日はベンチを温め、2試合ぶりのスタメンだった。6回1死一塁で一時逆転につながる中越え二塁打を放つなど2安打。奮闘した矢先に、後味の悪さが残った。(安藤 理)
報知新聞社