特産の梨でリキュール「Kamisato 月にあこがれた梨」 上里町、10月から限定発売
埼玉県上里町と町観光協会は熊谷市三ケ尻の権田酒造と連携し、町特産の「上里梨」をぜいたくに使用したクラフトリキュール「Kamisato 月にあこがれた梨―日本酒仕立て―」(500ミリリットル、アルコール分4%)を開発し、10月1日から数量限定で発売する。 関東一円から客が集まる人気、埼玉で注目の「農園」も
上里梨は町で生産された和梨の総称。清流・神流川の肥沃(ひよく)な扇状地で太陽の恵と農家の愛情がたっぷり注がれ、7月下旬から12月にかけて計13品種の甘くみずみずしい梨が生産される。起源は江戸時代(文政年間)とされており、天皇陛下や伏見宮殿下に献上した記録も残る。 上里梨には傷や日焼けなど見栄えの理由で規格外として処分される梨がある。廃棄量削減と上里梨の新たな魅力創出を目的に、官民連携により6次化商品を企画開発した。上里梨のポテンシャルを十分に味わってもらえるよう上里梨ストレート果汁を66%使用し、フレッシュ感を味わってもらえるリキュールに仕上げた。 商品名は上里梨を夜空に美しく輝く月に見立て、規格外となった上里梨が月に憧れを抱きながら姿を変え、そのおいしさを生かし、町を代表する新たな特産品になってほしいという願いが込められた。 25日のお披露目会で山下博一町長は「官民連携で町の農産物を全国規模に広げる第一歩。今後も6次化商品の開発に力を入れたい」と話した。
希望小売価格は税込み1485円。権田酒造をはじめ、上里カンターレ、アグリパーク上里、県物産観光館そぴあ(さいたま市)で販売する。 問い合わせは、町産業振興課産業観光係(電話0495・35・1232)へ。