豪州代表で18歳の超逸材・イランクンダがスーパースターになる日はくるか 待たれるA代表デビュー
今夏にはバイエルンへ合流する
29日、オーストラリア代表が6月のワールドカップ・アジア2次予選へ向けた代表メンバーを発表した。その中でも注目すべきは、2006年生まれのアデレード・ユナイテッドFWネストリ・イランクンダだ。 世代別代表の頃より有名な存在だった18歳のイランクンダは、今夏にドイツの名門バイエルンへ加わることが決まっている。オーストラリアにとっては期待のビッグタレントで、今回のアジア2次予選でA代表デビューする可能性が高まっている。 というのも、イランクンダはタンザニア出身の選手で、両親はブルンジ国籍となっている。オーストラリアと合わせて3つの代表チームを選択する権利があり、先日にはイランクンダが将来のことはどうなるか分からないとオーストラリアサッカー協会側を牽制するような発言をしていたのだ。 今回のイランクンダ招集はその発言を意識したところもあるのだろう。オーストラリア側としても、早い段階で人材を確保しておきたい。『Aリーグ公式』はオーストラリア代表監督グラハム・アーノルドのコメントを取り上げているが、アーノルドはイランクンダの発言に驚きながらも、その前向きな姿勢を歓迎している。 「(彼の発言には)いや、驚いたよ。でも一番のポイントは、彼がオーストラリア代表でプレイするのが夢だと言ってくれたことだ。彼にはポテンシャルがあり、今こそそれを示す時だね」 今季もイランクンダはアデレード・ユナイテッドの主力として国内リーグで8ゴール6アシストの成績を残している。将来的には日本代表にとっても厄介なアジアのライバルとなる可能性があり、目が離せないタレントと言えそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部