【台風情報】台風14号はやや発達しつつ温帯低気圧へ “秋雨前線と一体化”して山陰沖に 気象庁進路予想のその先は? 沖縄周辺には「別の熱帯低気圧」25日以降に本州接近も 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ進路予想比較【26日(木)まで雨・風シミュレーション】
■台風14号は東へ やや発達しつつ温帯低気圧に 梅雨前線と一体化 台風14号は大陸方面へと進みましたが、その後大きく向きを変えて東寄りへと進んでいます。21日朝には、黄海を東寄りに進んでいます。上空の西風にのってこのまま東寄りへと進む見込みです。 【画像で詳しく確認】沖縄周辺の「別の熱帯低気圧」本州接近も【26日(木)までの雨・風シミュレーション】 台風14号は21日には温帯低気圧へと変わる見込みです。その後も東寄りへと進んで山陰沖へと進んでいくでしょう。ただこのあと中心気圧はやや低くなります。温帯低気圧かするからといって勢力が弱くなるわけではありません。 台風ではなくなるため台風の進路予想としては発表されなくなりますが、予想天気図をみると、台風14号は温帯低気圧となったあと東北地方を横断して太平洋側へと抜ける予想です。 秋雨前線や前線上の低気圧周辺には発達した雨雲があります。能登半島付近では線状降水帯が発生し、危険度分布で大雨特別警報の発表基準を超えている地域があります。この3連休は前線が南下して台風14号から変わった温帯低気圧も前線上を東に進んできます。暖かく湿った空気の流れ込みが強まり大雨となる地域があります。地元の気象台が発表する最新の大雨情報にご注意ください。 【画像で確認】3連休は秋雨前線活発化 雨・風シミュレーション(26日まで) ■沖縄周辺には別の熱帯低気圧 25日以降に本州付近へ接近か 台風14号について海外の予報機関の進路予想です。 アメリカ海軍(JTWC) 最大風速の予想をみると、山陰沖に達する際に現在よりも多少発達する予想です。日本海側を中心に風や波もやや強まる見込みですのでご注意ください。 アメリカ海洋大気庁(NOAA) 台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF) アメリカ海洋大気庁やヨーロッパ中期予報センターの予報を見ても、台風14号は朝鮮半島から山陰沖の日本海を東へと進み、北日本を通って太平洋へと抜ける可能性が高くなっています。