「もしトラ」に備える ~“前回のトランプ政権時代”に「日本株」はどう動いたか【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
トランプ氏勝利でも市場には免疫あり、政策の冷静な見極めが可能と思われ過度な警戒は不要
2020年の政権4年目は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、金融市場は世界的に大きく混乱しましたが、日米とも大規模な経済対策と積極的な金融緩和を実施し、株式市場は次第に落ち着きを取り戻していきました。この時期も、米ハイテク株の好調が続き、日本の半導体関連銘柄、グロース株が選好される流れが続きました。 結局、日経平均とTOPIXが年間で下落したのは政権2年目だけで、4年通年では上昇しました。当時はトランプ氏の言動に振り回されましたが、米ハイテク企業の成長や適切な米金融政策が、相場を支えた部分は大きかったとみています。トランプ氏勝利の場合、米中対立には要注意ですが、2期目ということで市場にも免疫ができており、経済・金融政策の冷静な見極めが可能と思われ、過度な警戒は不要と考えます。 (2024年3月14日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「もしトラ」に備える ~“前回のトランプ政権時代”に「日本株」はどう動いたか【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
【関連記事】
- 「もしトラ」に備える ~“前回のトランプ政権時代”に「日本株」はどう動いたか【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 【3/13掲載】「もしトラ」に備える ~「トランプ前政権時」に日米長期金利とドル円はどう動いたか【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 【3/11掲載】「もしトラ」に備える ~「前回のトランプ政権時代」に株価はどう動いたか【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 日経平均「あっさり4万円突破」で上昇気流だが…まだ間に合う?日本株投資【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフグローバルストラテジスト】
- 30~50代の5人に1人が「新NISAを始めました!」でも…「新NISAはやめておけ」といわれる7つの理由