ドイツ代表が展開するEUROメンバーの異例の小出し発表…会見前日まで明かされた18名とその“リーク元”は?
ミュラーはフライング発表?
ドイツサッカー連盟(DFB)は16日の記者会見でEUROに向けた予備登録メンバー26名を発表する予定。しかし、異例の小出し発表であらゆる情報元より招集メンバーたちの名前を明かされ続けている。 DFBは3月の代表ウィーク前にあったような事前の情報漏れを回避するためにEUROに向けては自らのリークを実施。自国開催であることから、ここ数年間代表離れが進んでいた国民の盛り上がりも狙いと見られる。 12日に最初に招集が明かされたのはボルシア・ドルトムントDFニコ・シュロッターベック。昨年9月にユリアン・ナーゲルスマン体制となってから声が掛からなかった24歳の代表復帰はドイツ公共放送『ARD』のニュース番組『Tagesschau』で伝えられていた。 そして、その翌日からはインフルエンサーやケバブ屋、美術館など数多くのサッカーとは本来関連性のない情報元が、次々とメンバーの名前を公表。現地時間15日までに18名のメンバー入りが伝えられている。 現地時間15日までに発表されたメンバー18名は次の通り。括弧内は所属クラブ/情報元。 12日 DFニコ・シュロッターベック(ドルトムント/公共放送『ARD』のニュース番組) 13日 DFヨナタン・ター(レヴァークーゼン/ハンブルクの介護サービス会社の社長) MFアレクサンダー・パヴロヴィッチ(バイエルン/民放テレビ『RTL』の報道番組) 14日 GKマヌエル・ノイアー(DIY系インフルエンサー) FWニクラス・フュルクルク(ドルトムント/ドルトムント地元ラジオ局) MFクリス・フューリヒ(シュトゥットガルト/シュトゥットガルト近郊のパン屋) DFロビン・コッホ(フランクフルト/料理系ユーチューバー) FWカイ・ハヴァーツ(アーセナル/サッカー系ユーチューバー) DFマクシミリアン・ミッテルシュテット(シュトゥットガルト/音楽アーティスト) FWリロイ・サネ(バイエルン/フランクフルトの美術館) 15日 MFロベルト・アンドリヒ(レヴァークーゼン/トニー・クロースとその弟のポッドキャスト) MFパスカル・グロス(ブライトン/クイズ番組の司会者) DFヨズア・キミッヒ(バイエルン/TVドラマに出演する俳優) DFアントニオ・リュディガー(レアル・マドリー/本人行きつけのベルリンのケバブ屋) MFイルカイ・ギュンドアン(バルセロナ/ベルリン・アレクサンダー広場のポスター) DFダヴィド・ラウム(RBライプツィヒ/ルフトハンザドイツ航空) FWデニズ・ウンダフ(シュトゥットガルト/シュトゥットガルトのタトゥースタジオ) MFフロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン/ラップ・アーティストのライブ) なお『キッカー』が伝えたところ、ウンダフの招集に関するハンドボール選手による15日の発表は正式なものではなく、同日の数時間後にタトゥースタジオが公開した動画が本物とのこと。またバイエルンMFトーマス・ミュラーもこの日、自身のインスタグラムで招集されたことを発表したが、こちらは彼の独断によるもの。それでも彼のメンバー入りは決定的と見られるようだ。