印TCSの10─12月業績は予想に届かず 次期米政権に期待も
Sai Ishwarbharath B Haripriya Suresh [ベンガルール/ムンバイ 9日 ロイター] - インドITサービス大手、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)が9日発表した第3・四半期(10─12月)決算は、売上高と利益がいずれもアナリスト予想に届かなかった。 連結売上高は前年同期比5.6%増の6397億3000万ルピー、純利益は12%増の1238億ルピー。LSEGがまとめたアナリスト予想平均はそれぞれ6445億2000万ルピーと1239億9000万ルピーだった。 総受注額は102億ドルで、前期の86億ドルと前年同期の81億ドルを上回った。 インドのITサービス業界は過去数年間、米国や欧州の顧客によるIT関連支出削減が響き、成長減速に見舞われている。 TCSは北米で5期連続の減収になった。 ただK・クリティバサン最高経営責任者(CEO)は、トランプ次期米政権が顧客の将来に対する自信を回復させ、北米における支出回復をもたらしてくれると期待。「新しい(米)政権が発足すれば、政策的な不透明感は払しょくされるだろう」と語った。 またクリティバサン氏は、総受注の増加などにも言及した上で、向こう数年は顧客が裁量的な支出を増やすことをより強く確信していると強調した。