アイドルグループ「でんぱ組.inc」が25年で活動終了…「16年にわたる歴史に幕を閉じます」
2007年に結成されたアイドルグループ「でんぱ組.inc」が20日、2025年に活動を終了すると表明した。公式ホームページに「でんぱ組.incから皆様へ大切なお知らせ」とする文章を掲載。「この度、でんぱ組.incは2025年にエンディングを迎え、16年にわたる歴史に幕を閉じます」と発表した。 2007年に活動をスタートさせた「でんぱ組.inc」は、秋葉原から「萌キュンソングを世界にお届け」のキャッチフレー ズで発信を続けてきた。「グループの今後の活動やメンバーそれぞれの未来について、メンバー、クルー 交えて話し合いを重ねた中で、『2025年頭にでんぱ組.incとしてのエンディ ングを迎える』ことを決断いたしました」と説明している。 24年10月8日「でんぱの日」に豊洲PITから全国ツアーをスタートさせ、25年頭のラストライブをもって活動のエンディングを飾る。「でんぱ組.inc にしかできないステージを、いつも応援してくださっているファ ンの皆様と一緒に創っていきたいと思います。 最高のエンディングを迎えるその日まで、どうぞよろしくお願いいたします」と結んだ。 メンバーは現在、初期メンバーの古川未鈴と、相沢梨紗、藤咲彩音、鹿目凛、小鳩りあ、天沢璃人、高咲陽菜の7人体制で活動している。かつては最上もが、夢眠ねむらが所属していた。 ◇メンバーのコメント抜粋 古川未鈴「見返してやろうと自分のために始めたアイドル。そして何も出来なかった私が唯一やりがいを感じることができたアイドル。目標を全部達成できたと言ったら嘘になりますが16年走り切れたこと、全ての方に感謝したいです」 相沢 梨紗「奇跡みたいな私とみんなの物語にも、最終回があったんだなって気持ちです。激しい寂しさと不安と、愛おしさがぐしゃぐしゃに混ざったこの感情をなんと表現したらよいのかわからないけど、今までもこれからも、出会ってくれた全ての人に心から感謝しています。忘れません。我々が生きた証は、みんなの記憶と共に永遠になると信じているから、私はでんぱ組.incが最高のエンディングを紡ぐ為に、全力を尽くします」 藤咲彩音「『本当は身体が朽ちるまで、でんぱ組.incで居たかった。』これが本音だけど、姿形が見えなくなったとしても、でんぱ組.incの音楽は残り続けます。寂しくなったら、音楽を沢山聴いてください。沢山思い出してください。少しずつ心を整理して、ゆっくり噛み砕いて、あなたのペースで。エンディングまで、ピンキー!らしく全力で踊って、でんぱ組.incらしく全力のライブを届けていきます」 鹿目凛「アイドルは私にとって天職です。しかし、現状維持ではいけないと考える時が来ました。更なるステップアップの為でんぱ組.incメンバーを、アイドルを卒業して夢だったタレント活動の道に進んで行こうと決めました。次のステップに繋がる勝負の1年間。でんぱ組.incでしか成長出来ない事をしっかりと吸収して、みんなで大切に締めくくるエンディングの日まで責任を持って大切に過ごしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします」 天沢璃人「生きてきた中で、自分のもっとも深い“わたし”の部分とふれあえた最高でリアルな4年間でした。必死になり、鎧でかためていた自分の中の自分が、ちゃんと息をしてくれた。今は、それがうれしくてたまりません。あなたの記憶の中にでんぱ組.incの天沢璃人が、存在できてこの上なく幸せです。エンディングが来るまで残された時間も一緒に歩んでもらえたら嬉しいです」 小鳩りあ「秋葉原や萌えの文化が大好きで末永く栄えてほしい気持ちと、自分もできるだけ長くこの文化の側に身を置いていたい気持ちでここまで続けてきました。辿り着いた場所がでんぱ組.incだったことを光栄に思います。今後もみなさまの中で萌えが生き続けることを願いながらエンディングまで私の役目を全うさせていただきます」 高咲陽菜「正直、今までにないほどに悔しく、それでいて誇らしい気持ちです。小さなヲタクだった私が、大切に紡がれてきたこのグループに入り活動してきて、メンバーとしても、そしてヲタク仲間としても、みんなが変わらずでんぱ組.incを好きでいてくれるかなという気持ちが毎日の課題でした。これからのでんぱ組.incは、みなさんの心の中であたたかく保管して大切に輝かせてくれたらこんなに嬉しいことはないです」
報知新聞社