最終プロテストトップ合格の寺岡沙弥香「小中学生が憧れの選手で私の名前を挙げてくれるようなプロになれたら」/国内女子ゴルフ
JLPGA最終プロテスト最終日(1日、茨城・大洗GC=6602ヤード、パー72)4日間72ホールを終えて20位タイまでが合格ラインで、通算4オーバーの19位タイまでの26人が合格した。首位で出た寺岡沙弥香(22)=大阪学院大高卒=が70で回り、通算10アンダーでトップ合格。都玲華(20)=徳島・生光学園高卒=と徳永歩(18)=滋賀・ECC学園卒=が2位。ツアー3勝の吉田優利の妹・鈴(りん、20)=日本ウェルネススポーツ大=らも突破した。 2022年の「日本女子アマチュア選手権」を制した寺岡が、2位に2打差をつけてトップ合格。「すごくうれしい」と満面の笑みが弾けた。 4バーディー、2ボギーで、第2日からの首位を守った。4日間ともドライバーが不調で3番ウッドでのティーショットが中心だったが、耐え抜いた。合格率3%といわれる狭き門で、ただ一人2桁アンダーを出した。 昨年まで2年連続で1打及ばず不合格。2年前の初受験で涙をのんだときと同じ大洗GCで、雪辱を果たした。「このコースは大嫌い、一生行きたくないと思った。今はまた来たい」。トップ通過により、来季ツアーの出場優先順位を決めるファイナルQT(最終予選会、11月26~29日)の出場権も獲得した。 「小中学生が憧れの選手で私の名前を挙げてくれるようなプロになれたら」と、大阪出身の22歳は目標を掲げた。来年の国内メジャー「日本女子プロ選手権」の会場も大洗GC。さらにたくましくなって出場権をつかみ、必ず帰ってくる。(阿部慎) ♥トップと2打差の2位、4度目の挑戦で合格した都玲華 「受かってよかったのが一番だけど、(首位を逃した)悔しさの方が強い。上手なだけではなく、強いゴルファーになりたい」 ♥14位で合格、12月の米ツアー最終予選会にも挑む山口すず夏 「プレッシャーがすごくて、やめたいと思ったときもあった。よかった」 ♥3度目の挑戦で滑り込んだ吉田鈴 「もうプロテストを受けなくて済むんだっていう解放感がある。本当に苦しかった。姉(優利)には一番感謝したい」 ♥5度目で合格、大粒の涙を流した六車日那乃 「本当によかったという気持ちと、いろんな人にありがとうという気持ちです」