快挙の日下尚 金獲得後、高橋尚子さんの名言引用は「めっちゃ前から考えてました」「どんなもんじゃい」と爆笑誘う
「パリ五輪・レスリング男子グレコローマン77キロ級・決勝」(7日、シャンドマルス・アリーナ) 日下尚(三恵海運)がカザフスタンのジャドラエフと対戦。5-2と逆転勝ちし、金メダルを獲得した。 シドニー五輪が行われた2000年11月20日に生まれ、マラソン金メダルに輝いた高橋尚子さんにちなんで「尚」と名付けられた。「憧れていた」五輪での舞台で金メダル。試合後のインタビューでは開口一番、「夢を見ているようです。最高に楽しい6分間でした」と、当時高橋さんが発した名言「すごく楽しい42キロでした」に重ねた。 その後も、明るい23歳のキャラクターがさく裂。気持ちを問われ、「名言って出るもんだと思うんですけど(笑)。ほんまに、最高しか言えないですね、正直」とうなずいた。「ひとつだけ言うと、どんなもんじゃい、って感じですね。オレが日下尚だって」と笑いを誘った。 先制を許して追いかける展開は「プラン通りの試合展開ではなかった」というが、勝利後はイメージ通り。高橋尚子さんの名言については「めっちゃ前から考えてました」とし、マット上で見せたバック宙のパフォーマンスも「あの場でするっていうのが夢でした」と、笑った。 ◆日下尚(くさか・なお)2000年11月28日生まれ、香川県出身。日体大卒。23年世界選手権3位。得意技は差し押し。172センチ。