ジョジョの30周年はまだ終わらない 集大成の原画展は8月24日から開催決定
漫画家・荒木飛呂彦氏が1987年より連載を開始し、現在 は「ウルトラジャンプ」にて最新シリーズが連載されている 『ジョジョの奇妙な冒険』。昨年、連載開始から30周年を迎え、初の実写映画化、宮城県仙台市での原画展などが話題になった。 さらに今年はその集大成となる「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」が、8月24日から10月1日に国立新美術館(東京・六本木)で開かれることが決定した。また、いち早く同展を観覧できるプレビューデイが8月22日と23日の2日間設けられる。 副題にある「冒険の波紋」とは、『ジョジョの奇妙な冒険』が時を経ることで、作品そのものはもちろん、その世界観や影響力が“波紋”のように広がっていくさまを指すという。最大規模の原画枚数、関係資料をもと多角的で斬新な手法を取り入れた展示が期待できる。 チケットは完全日時指定制で販売を予定している。詳細は展覧会のホームページや「ウルトラジャンプ」本誌にて発表される予定だ。
【荒木飛呂彦 プロフィール】 1960年6月7日、宮城県仙台市生まれ。双子座、B型。1980年、「週刊少年ジャンプ」第20回手塚賞に『武装ポーカー』で準入選。同誌の81年1 号にて同作品でデビュー。83年42号の『魔少年ビーティー』で初連載。1984年45号より『バオー来訪者』を連載。 『ジョジョの奇妙な冒険』は87年1・2合併号から同誌で連載開始。現在、「ウルトラジャンプ」でシリーズ第8部となる『ジョジョリオン』連載中。2003年にパリで個展を開催。ルーヴル美術館が05年から展開する「バンド・デシネ プロジェクト」に参加、09年にはルーヴルのテーマ企画展に、フルカラー作品『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の原画が展示される。 11年に画業30周年を迎え、集英社新書で『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』を上梓するなど活躍の場を広げ、『ジョジョ』誕生25周年を迎えた12年には、7月に仙台、10月に六本木で自身初となる本格的な原画展を開催。2013年6月にフィレンツェのGUCCIの工房にて原画展を開催。14年には、平成25年度(第17回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を『ジョジョリオン』が受賞。 16年12月にシリーズは累計発行部数1億部を突破。17年8月には『ジョジョ』誕生30周年を迎え、仙台では2回目の原画展となる「ジョジョ展 in S 市杜王町 2017」を開催。 【『ジョジョの奇妙な冒険』とは?】 ジョナサン・ジョースターとディオ・ブラドーいう2人の少年の出会いから始まるジョースター家の血縁と因縁を描く大河作品で、第 1部から第 8部までごとに主人公が代替わりしていくという、独特の手法で描かれてる。現在は「ウルトラジャンプ」 誌上で第8部『ジョジョリオン』が連載中。印象的なポージングやユニークな擬音など、ほかでは見られない革新的なアイデアにあふれている。