絶対に助からない...「世界の終わり」をテーマにした映画(2)飛行機墜落シーンが怖い…人類が救われる道は?
「もし明日世界が終わるとしたらどうする?」-。誰でも一度はそんな会話を交わしたことがあるだろう。その意味で、世界の終わりという究極の悲劇は、古今東西、人々の想像力の源泉になってきたのだ。そこで今回は、世界の終わりを描いた映画をセレクト。核戦争や小惑星の衝突など、バラエティに富んだ5つのシナリオを紹介する。第2回。(文・編集部)
『ノウイング』(2009)
監督:アレックス・プロヤス 脚本:アレックス・プロヤス、ライン・ダグラス・ピアソン、ジュリエット・スノードン、スタイルズ・ホワイト 出演:ニコラス・ケイジ、チャンドラー・カンタベリー、ローズ・バーン、ララ・ロビンソン、ベン・メンデルソーン、ナディア・タウンゼント、アラン・ホップグッド、ダニエル・カーター、リアム・ヘムズワース 【作品内容】 マサチューセッツ州レキシントン。マサチューセッツ工科大学宇宙物理学教授のジョン(ニコラス・ケイジ)は、息子のケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)が学校から持ち帰って来た数字で埋め尽くされた不思議な紙切れに目を止める。 息子によると、その紙切れは、50年前に埋められたタイムカプセルに入っていたものだったという。紙に書かれた数字を解析するジョンは、やがてその紙切れが大惨事の発生日と犠牲者に一致していることに気付く。 【注目ポイント】 大災害を予測したメッセージを発見した大学教授が、惨事を食い止めようと奔走するサスペンススリラー。監督は『アイ,ロボット』(2004)のアレックス・プロヤスで、主演をニコラス・ケイジが務める。 本作最大の見どころは、畳みかけるような惨事の描写だろう。特に、中盤の飛行機墜落のシーンは、思わず目を背けてしまうほどの大迫力だ。なお、特殊効果は、『300(スリーハンドレッド)』(2007)でおなじみのオーストラリアのVFX制作会社アニマル・ロジック社が担当。パニックあり、ホラーあり、サスペンスありの本作に華を添えている。 なお、作中で起こる惨事は、全て旧約聖書の『エゼキエル書』をなぞる形で発生している。聖書に関する知識があれば理解がより深まるかもしれない。 (文・編集部)
編集部