韓国、ボーイング737-800型機を包括点検
【AFP=時事】韓国政府は30日、南西部・務安空港で前日にタイ・バンコク発の格安航空会社(LCC)、済州航空のボーイング737-800型機が着陸に失敗、炎上した事故を受け、国内の航空会社が使用しているすべての同型機を「包括的に点検」するよう指示した。事故では乗客・乗員181人中、客室乗務員2人が救助されたが、残る179人は全員死亡した。 動画:旅客機が着陸失敗、炎上 韓国・務安空港 米航空安全当局および航空宇宙大手ボーイングの調査チームは、韓国当局と共に原因調査を行うため韓国入りした。当局の当初の見解によれば、鳥との衝突(バードストライク)が事故原因とされている。 大統領権限を代行する立場に27日に就任したばかりの崔相穆(チェサンモク)経済副首相は、犠牲者の身元確認と遺族の支援に「全力を尽くしている」とする一方で、航空災害対策として「航空機の運航システム全体の緊急安全点検」を実施すると表明した。 済州航空2216便のフライトデータレコーダーとコックピットボイスレコーダーはいずれも既に発見されている。 韓国航空当局は、エンジンや着陸装置などの主要システムの整備記録を包括的に点検すると発表。「事故機と同じ機種を使用している航空会社6社の101機について徹底的に調査する」とした。点検は来年1月3日まで続けられる。【翻訳編集】 AFPBB News