人は何かにつかまらなければならない― 舞踊と愛を表現する作品 劇場専属舞踊団ノイズム20周年記念公演
新潟市民芸術文化会館・りゅーとぴあの専属舞踊団『Noism Company Niigata』の“設立20周年記念公演”にむけたリハーサルが公開されました。 【写真を見る】人は何かにつかまらなければならない― 舞踊と愛を表現する作品 劇場専属舞踊団ノイズム20周年記念公演 設立20周年を記念した公演のタイトルは「Amomentof(アメントフ)」。 「一瞬」を意味する「A moment of」を縮めた造語です。 21日の公開リハーサルで披露されたのは、公演の冒頭部分。 衣装も舞台セットも極めてシンプルだからこそ、「踊り」そのものが際立ちます。 そんな中で目に留まるのが、舞台のセットとして用いられているバレエのバー。 作品を手掛けた金森穣さんは、そこに込めた思いをこう語ります。 【Noism 芸術総監督 金森 穣さん】 「人は誰でも一人では立てない。それはバーが如実に教えてくれる。まずどんな人間でも“何か”につかまって立ち上がる。で、ゆくゆく“それ”を手放さなければいけない。一人で立たなければいけない…」 「だけど、一人では生きられないんですよ。そこで何につかまると言ったら、“他者”につかまる。そこで初めて“愛”が生まれる。作品のテーマである『舞踊とは何か』ということは、私にとって『愛とは何か』と同じなんです」 国内外で高い評価を受ける新潟の舞踊団Noism。 20周年を掲げた記念公演は、メンバー総勢25人が出演する大規模な作品となっています。 【Noism 国際活動部門芸術監督 井関佐和子さん】 「最初から最後まで、音楽と舞踊の波に飲まれて、そこに身を委ねてほしい。そうすると絶対に、何か新しい感情というか、何かが芽生えるはず。劇場でこれを味わってほしい」 Noismの20周年記念公演『Amomentof』は、6月28日から3日間、新潟市中央区の新潟市民芸術文化会館・りゅーとぴあ「劇場」で上演されます。
新潟放送