【バドミントン】緑川大輝&齋藤夏はベスト16。「相手が練ってきた対策に対応できず、迷いにつながった」(緑川)<熊本マスターズ2024>
世界のトッププレーヤーたちが熱戦を繰り広げるBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)。混合ダブルス準々決勝でマレーシアペアに0-2で敗れた緑川大輝&齋藤夏のコメントを紹介する。 ――迷いながらプレーしているように見えた 緑川 過去に4回(4戦4勝)勝っているけど、以前とは違うパターンできて、相手も対策を練ってきたと感じました。そこで自分たちが対応できず、迷いにつながったのかなと思います。自分たちは攻撃力がないので、コンビネーションで、詰め将棋みたいになるパターンが多い。以前は(今日の相手は)レシーブでしっかり上げてきたので、そこから攻めてガンガン前に詰めていくことができた。でも、今日は、自分たちに攻撃をさせないような球回しをされて、自分たちの攻撃につなげられず、自分が(パートナーの)夏を上手く使うこともできず、夏も多分、動きにくい展開になっていたと思う。 齋藤 今日は、相手がほとんどの場面で強い球を打ってきた。(高い球を)上げてくる場面が少なくて、自分が攻める回数が少なかったので、それで点数が大差になったのかなと思います。自分のレシーブも曖昧になってしまいました。 ――前衛の頭を越される場面も多かった 齋藤 私が前で止めないといけない球が、何回もありました。ミドリがすごくカバーしてくれているけど、カバーしきれない部分は、私がいかないといけない。最後は、(相手のコースが)わからなくなってしまいました。 ――対策をされた? 緑川 何回も対戦しているので、自分たちの動きが読まれていると思いました。出だしのワンラブから、夏のサービスレシーブをしっかりとねらってきていて、ここで勝つという自信があった感じでした。自分もつなぎ球のハーフやクロスをしっかり潰された。しっかりと対策を練られて、うまくはめられた感じ。それに対して、自分たちの引き出しが少なく、迷ってしまいました。 ――次戦は中国マスターズ、そして全日本総合と続く 齋藤 中国マスターズは、いきなり第1シード馮彦哲(フォン・イェンジァ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)なので、向かっていくだけ。総合は、優勝でいきたいと思っています。 ――日本の混合ダブルス界でどんな存在になっていきたいか 緑川 先輩に(渡辺)勇大さんたちがいて、五輪で銅メダルを取っている。次は自分たちが、その上をいけるように頑張らなくちゃいけない。まだまだ若いつもりなので、長くバドミントン界に貢献できたらなと思っています。
取材・文・写真/平野貴也