牛若丸、源頼光、浦島太郎... 絵馬のヒーロー紹介、福井県
福井県立こども歴史文化館(福井市)で、県内に残る絵馬や浮世絵などに描かれた歴史上の人物らを取り上げた特別展「江戸時代の人気キャラクター ヒーローズ」が9月1日まで開かれている。牛若丸(源義経)や鬼退治の伝説で知られる源頼光、御伽(おとぎ)草子の浦島太郎らを紹介している。 それぞれの人物にまつわるエピソードのほか、攻撃力や精神力などを同館学芸員が評価したチャート図をパネルで解説。牛若丸が天狗(てんぐ)から戦い方を学ぶシーンを描いた絵馬「鞍馬天狗図」=白山神社(同市大谷町)蔵=などの史料も並ぶ。 "ヒーロー"に退治された鬼や化け物にスポットを当てた展示もあり、権力に従わない人々や疫病などさまざまな事象が鬼に見立てて描かれるようになったことを伝えている。 また、県内で昨年見つかった室町時代の御伽草子絵巻の一つ「十二類絵巻」の「別本」を初めて一般公開。江戸時代前期に作られた別本と見られ、国内で3点しか確認されておらず、擬人化された十二支が争う様子などが色鮮やかに描かれている。