【福原直英の福を呼ぶ馬】大井の帝王・的場文男騎手67歳の復活を願う
先週行われた東京ダービー。南関東だけでなく他地区そしてJRAからも出走が可能となり、ふだん中央競馬に全力投球しているファンにも見逃せない一戦でした。勝ったラムジェットは強かったと思うと同時に「フォーエバーヤングと走ったら?」こんな話題が出るのも当然で、直接対決がいつ・どこで実現するのか楽しみはつきません。 地方競馬ならビッグレースを勝っている三浦皇成騎手。「つぎは中央のG1を」という声は本人にイヤというほど聞こえているはずで、ラムジェットとのコンビ含めここからどのようなキャリアを重ねるのかますます気になってきました。 その東京ダービーから連想して名前が挙がるのが的場文男騎手でしょう。67歳。1973年秋にデビュー以来、ここまで地方競馬で7424勝。大井の帝王と呼ばれる一方で東京ダービーに勝っていない騎手としても知られてきました。まして2着が10回あることを知れば、いつか夢がかなうよう願わずにいられないもの。その的場騎手が長いことレースから遠ざかっているのをご存じですか。 27戦1勝。これが今年の的場騎手です。2月に足を痛めて以降レースから遠ざかる日々。現役生活52年目の大、いや〝超ベテラン騎手〟はどんな思いで過ごしているのでしょう。 誰しも永遠に騎手を続けることができないのはわかっているけれど、あの勝負服姿で、あの派手なアクションで追う姿をまた見たい。この願いがまず、かないますように。(フリーアナウンサー)