<あなたの“ギモン”直撃リサーチ> プロ野球 なぜ2球団増える?なぜオイシックスがスポンサー?【WBS】
新潟アルビレックスBCの選手が練習する姿を見守る男性がいました。新潟アルビレックスBCの池田拓史社長です。 「素人目に見てもレベルが上がったというのは率直に感じる」(池田社長) 元々独立リーグで活動していた新潟アルビレックスBC。レベルアップに喜ぶ一方、頭を抱えることがあります。実はファーム・リーグは試合数や選手の報酬が大きく異なります。所属選手も増やすため、遠征費用もかさみ、資金力が求められるのです。 東京・新宿。やってきたのは、スポンサー集めの責任者を務める新潟アルビレックスBCの辻和宏取締役です。向かったのは映像機器のレンタル事業を手がけ、新潟にも拠点を持つ「クラフティ」。独立リーグ時代からのスポンサーです。
オイシックスがなぜスポンサーに?
新潟アルビレックスBCではファーム・リーグ参戦に伴い、スポンサー料の増額を要請。クラフティは経営者が新潟出身で応じてくれました。 一方、新規でメインスポンサーになったのは「オイシックス・ラ・大地」です。主力事業の食品宅配は東京や大阪などを中心に展開しています。なぜ、新潟のチームのスポンサーになったのでしょうか? 「野球は全国的に知名度があるスポーツの中でも唯一企業名を入れていいスポーツ。私たちのブランドの認知拡大を期待している」(オイシックス・ラ・大地の白石夏輝総合企画部長) 実は球団の正式名は「オイシックス新潟アルビレックスBC」。スポーツニュースなどでの大きな宣伝効果が期待できるのです。 ただ、それだけではありません。キッチンで開発されていたのはホームゲームで販売するスタジアムグルメです。新潟の食材を利用したカレーや、柿の種を使った唐揚げなど、こってりメニューが開発されていました。 実は野球の観客は6割が男性。コロナ禍で料理を始めた男性も多い中、オイシックスにとって課題だった男性からの認知度を上げることを狙ったのです。 新潟アルビレックスBCの池田社長は「黒字経営を1年目からしっかり達成して、当面は勝率4割」を目標に掲げています。 ※ワールドビジネスサテライト