佐賀県とセーリング連盟が協定 選手育成や施設利活用で連携 パリ五輪代表も送り出した地
佐賀県と日本セーリング連盟は12日、スポーツを生かした人材育成や地域振興に向けた連携協定を結んだ。県は人材の育成やスポーツ文化の裾野拡大を目指す「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」を推進しており、得意のセーリングでも取り組みを強化する。県が中央競技団体と協定を結ぶのは3件目。 ■リオ五輪金メダリストが大胆イメチェン【写真】 協定には、セーリング競技での選手の発掘や育成、強化▽県ヨットハーバーの利活用▽競技経験者のキャリアサポート▽競技を通じた生涯スポーツの振興―などで連携することが盛り込まれた。具体的な取り組みは、今後の協議で詰める。 佐賀県のセーリングでは、唐津西高出身の岡田奎樹=福岡県出身=が、今夏のパリ五輪や今秋の国民スポーツ大会に出場することが決定。過去にも、1996年アトランタ五輪で日本選手初の銀メダルを獲得した重由美子さん=唐津市出身=など、オリンピアンを送り出してきた。 この日の協定締結式で、日本セーリング連盟の馬場益弘会長は「佐賀は優秀なセーラーを輩出している。県と連携しながら、人材育成や発掘、生涯スポーツ化などに取り組んでいきたい」。山口祥義知事は「唐津からメダルを取り、指導者として戻ってくる循環をつくりたい」と語った。(米村勇飛)