Ismail Shakil [オタワ １０日 ロイター] - カナダ統計局が１０日発表した４月の雇用者数は前月より９万０４００人増加した。ロイターがまとめたアナリスト予想（１万８０００人増）の５倍となった。失業率は６．１％で横ばい。予想は６．２％だった。 雇用者数の増加幅は１１万人だった２０２３年１月以降最大。パートタイムとフルタイム従業員の両方が増加し、サービス業界が全体の大半を占めた。 アナリストは、４月の雇用者数を受けてカナダ銀行（ＢＯＣ、中央銀行）が利下げ時期の再考に動く可能性を指摘。短期金融市場が織り込む６月利下げの確率は５４％から４２％に下がった。 正規雇用の平均時給の伸びは３月の５％から４．８％に鈍化し、昨年６月の３．９％以来の低い伸びとなった。 ＢＭＯキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は、雇用者数の増加は、カナダの人口が順調に増えていることを考えれば驚くにはあたらないと指摘。本当に重要な指標は２１日発表の４月消費者物価指数（ＣＰＩ）だとの見方を示した。
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