【無期懲役を求刑】検察「同情できる点は露ほどもない」不倫の末…妻子を殺害した男【新潟】
新潟市南区の住宅で、妻と当時1歳の娘を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判が結審しました。検察は「同情できる点は露ほどもない」などとして、無期懲役を求刑しました。 【動画】【無期懲役を求刑】検察「同情できる点は露ほどもない」不倫の末…妻子を殺害した男【新潟】 起訴状などによりますと、新潟市南区の渡辺健被告(31)は、2021年に自宅で妻と当時1歳の長女の首をロープで絞め殺害したとして殺人など4つの罪に問われています。これまでの公判で渡辺被告は、殺人の罪を認めた一方で、殺人未遂と殺人予備の罪は否認していました。 検察は12日の論告で「被告は不倫相手との関係を継続するため、障害となる妻子を排除しようと合計5回にわたって殺害しようとした」と指摘。殺人未遂・殺人予備罪が成立すると改めて主張したうえで、最終的に2人を殺害するに至った事件全体について「犯行動機は身勝手極まりなく同情できる点は露ほどもない」「高い計画性があり、責任逃れの態度も甚だしく、法廷でも都合の悪いところだけ『分からない』などと、責任に向き合おうとする態度は皆無」などとして、無期懲役を求刑しました。 弁護側は、「殺人未遂・殺人予備については成立しない」としたうえで、「とりわけ殺害方法が残虐・執拗であるとまでは評価できず、計画性についても用意周到とは対極のずさんな行為だった」などと主張し、有期刑の選択を求めました。 判決は、11月22日に言い渡される予定です。