約4割の女性が「抑うつ症状」を経験!まさか自分が【更年期うつ】だなんて。通常のうつとの違い、見分け方は?
「最近、気分が落ち込みがち」「やる気がなく何もしたくない」などの悩みはありませんか? 【データ】更年期の始まりのサインと気づいた年齢は? 日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれてきましたが、昨今の研究では平均値は52歳であるとされ、閉経前後の5年間が更年期と定義されています。 更年期には心やからだのさまざまな不調に悩む女性が多いようです。 更年期女性のお悩みのひとつに、憂うつ感や気分の落ち込みが続くうつ症状があります。 今回は、更年期うつの対策法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。
人と会うのがしんどい、家から出たくない
恵子さん(49歳)は最近なんだか調子が悪いと悩んでいました。 「最初におかしいと感じたのは、友人とランチの約束をしていたのに、どうしても行く気持ちになれなかったときでした」 高校時代からずっと仲良しの親友2人と3か月に1度ランチ会をしている恵子さん。 「いつも楽しみにしていたのに、その日は朝起きて化粧をする気にもなれず、なんだかしんどくて家から出たくなくて……」 結局、ランチ会はドタキャンしてしまったそう。 「49年の人生、そんな日もあるかと思っていましたが、その頃から、朝は起きれないし、からだが重く感じて調子が悪くなってきたんです」 ついには仕事も休みがちになってしまいました。
「ダメな私」を責め続けていたが……
だんだんと家にこもりがちになる恵子さん。 「からだが重くてだるいし、無気力で、何に対しても意欲がわかないんです。なんとか家事だけはこなしていますが……」 欠勤が増えたため仕事の出勤日を減らしてもらった恵子さんですが、職場に迷惑をかけた罪悪感が増すばかり。 「ダメな自分が本当に嫌で……『私はただ怠けているだけ』『夫や娘はちゃんと会社や学校に行っているのにうしろめたい』とネガティブ思考になって落ち込んでしまいます」 そんなある日、ご主人と娘さんの会話が聞こえてきたそうです。 「正直、お母さんと一緒にいると気分が落ち込む」 「いつも気を遣うのも疲れるよなぁ」 はっとした恵子さん。 「家族のためにも、この異変にきちんと向き合わないといけないわ」