HSBCが売却模索の独ウェルス事業、BNPやUBSが関心-関係者
(ブルームバーグ): 英銀HSBCホールディングスが売却を模索しているドイツのウェルスマネジメント事業に、仏BNPパリバやスイスのUBSグループなど複数の同業他社が暫定的な関心を示している。事情に詳しい関係者が明らかにした。HSBCは世界の拠点の合理化を図っている。
関係者によると、HSBCの独ウェルスマネジメント事業は3億-6億ユーロ(約523億-1045億円)と評価される可能性があり、スイスの資産運用会社ジュリアス・ベア・グループも事業内容を精査している。
HSBCは世界的なブランドを持ち、ドイツで既に事業を展開している買い手を求めていると、関係者の1人は説明。同事業の資産はおよそ260億ユーロに上り、KPMGが売却を支援しているという。
一方、HSBCはドイツのファンド管理事業「インカ(Inka)」の売却可能性をバンク・オブ・アメリカ(BofA)の協力を得つつ探っている。インカは管理資産が約4000億ユーロと業界最大級だと、非公表の情報だとして匿名を要請した関係者が語った。
HSBCは現在、インカとともに独カストディー(証券保管)事業の買い手候補を探っており、両者の売却額は数百万ユーロとなる可能性があると、関係者の1人は述べた。同事業にはこれまでに、ステート・ストリートやユニバーサル・インベストメントなどが具体的な関心を示したという。
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原題:BNP, UBS Are Said to Show Interest in HSBC’s German Wealth Unit(抜粋)
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Arno Schuetze, Jan-Henrik Foerster, Pamela Barbaglia