1本あると便利! なにも足さずに満足できる、“常備酒”の条件が揃う黒糖焼酎
富田酒造場/龍宮 蔵和水
新宿ゴールデン街にあるレモンサワー専門店「OPEN BOOK」に続き、「飲めて楽しめるレモンサワー工場」をコンセプトとした「OPEN BOOK破」を2023年に新たにオープン。レモンサワーブームの仕掛け人として知られる田中開さんにとって、基本的に酒は店で飲むものだ。「家でひとり飲みはしませんが、しょっちゅう誰かが遊びにくるので、そんな時にはいい酒を飲みたい。そこで“常備酒”として置いておきたいのが焼酎などの蒸留酒。ワインなどの醸造酒は早めに飲み切らないとダメになりますが、蒸留酒なら気にせず置いておけますからね」 【写真】レモンサワーブームの仕掛け人・田中開さんの“常備酒”、富田酒造場の「龍宮蔵和水」 そう話す田中さんの“常備酒”が、鹿児島県・奄美大島最小の黒糖焼酎蔵、富田酒造場の「龍宮蔵和水」。昔ながらの全量甕(かめ)仕込みによる焼酎の原酒を、蔵の仕込み水でアルコール度数12度まで和水調整。日本酒やワインと同様の度数で、生のまま味わいたくなる黒糖焼酎だ。 「レモンサワーのベースに使う酒を探しに行った奄美で出合い、その味わいやつくり手の人柄に魅了されました。グラスに注ぐだけでおいしく飲めるので家飲みにうってつけ。冷やせばキリッとした甘さが楽しめますし、常温で飲んでも、かじった黒糖や沖縄の海の磯っぽさ、奄美の森のじめっとしたニュアンスなどがいい塩梅で感じられます。氷があればロックで飲むのもいいですし、しっかりと甘味や旨味があるので甘いものや料理との相性も抜群です」 合わせるおともは、出汁いなりの名店として知られる海木(かいぼく)の「ほのじ」。田中さんが「旨味の爆弾」と称するこの逸品も、缶詰だからストックしておけるのがうれしいところ。 「家飲みだからこそ、手をかけずとことん気楽に。だけど“おいしいこと”は譲れない」 酒のプロのそんなわがままを叶える、酒好きなら常備しておきたい名コンビだ。
基本的に店頭でのみ販売される、海木の「ほのじ」。特製の鰹出汁でじっくり煮て炊き上げた“おあげ缶”だ。優しい出汁の旨味と甘じょっぱさが、黒糖焼酎の味を引き立ててくれる。