時は来た!「ニュージーズ」が本日開幕、主演の岩崎大昇「作品の世界観に日々魅了されている」
美 少年の岩﨑大昇が主演を務める「ブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』」が本日10月9日に東京・日生劇場で開幕する。それに先駆け、昨日8日にゲネプロが行われた。 【画像】ブロードウェイミュージカル「ニュージーズ」より。(写真提供:東宝演劇部)(他10件) 「ニュージーズ」は、同名映画を原作にディズニー・シアトリカル・グループにより2011年に初演され、トニー賞で2部門を受賞したミュージカル。脚本をハーヴェイ・ファイアスタイン、作曲をアラン・メンケンが手がけ、日本版の演出・日本語訳・訳詞を小池修一郎が担う。劇中では、1899年のアメリカ・ニューヨークを舞台に、“ニュージーズ”と呼ばれた新聞販売の少年たちの闘いが描かれる。 幕開きは、岩﨑演じるジャックが、“いつかニューヨークを出てサンタフェへ行く”という夢を見ながらも、その日暮らしを送る描写でスタート。ジャックをはじめ、孤児や家がないニュージーズたちは、慎ましい暮らしの中でも未来に希望を持ち、懸命に働いていた。ある日、彼らが売る「ワールド」紙のオーナーが、新聞の販売価格を据え置いた卸値の引き上げを決定。これに反対したニュージーズたちは、理不尽な搾取に立ち向かい、ストライキを決行するが……。 本作では、ニュージーズたちの生命力や憤りが、男性キャストのアクロバット、バレエ、タップなどを取り入れた多彩なダンスシーンによって表されるのが見どころの一つで、エネルギッシュな群舞が物語を盛り上げる。ニュージーズを率いるリーダー的存在・ジャック役の岩﨑は、ストライキによって生活の不安が頭をもたげる少年たちを導く人物として、“荒削りな頼もしさ”から、色男の軽快さ、期待や不安に心揺れる若者らしさまでをみずみずしく表現。岩﨑の精悍さと華、そして繊細な演技が役に説得力を持たせた。 また本作では、少年たちのストライキを通して、労働力の大切さ、異を唱える勇気、そして人間の尊厳といったテーマが描かれる一方で、ジャックの恋模様も展開。ストライキを応援しつつ、ジャックに惹かれていく新聞記者キャサリン役の星風まどかは、当時の自立した女性像を力強い演技で立ち上げた。さらに、失業した父親の代わりに家計を支えるためニュージーズに入ったデイヴィ役の加藤清史郎は、出自の違いを感じさせる“物腰の柔らかさ”が徐々に薄らぎ、ニュージーズになじんでいく役の変化を自然に体現する。そのほか、横山賀三、霧矢大夢、石川禅ら、岩﨑率いるカンパニーは、登場人物たちの躍動と、ニュージーズたちが切り拓こうとする時代の胎動を、熱量あるパフォーマンスで届けた。 岩﨑は、開幕を前に劇中のナンバーを引用して「『時は来た』といったところでしょうか。カンパニーが一丸となって、より良い作品になることを目指し稽古を重ねてきました。演じている自分でも、この作品の世界観に日々魅了されています」「皆様が心の底から楽しんでいただけますよう全力を尽くしますので、『ニュージーズ』の世界を全身でご堪能ください!」と呼びかけた。 上演時間は休憩ありの約2時間50分。東京公演は10月29日まで。その後は、11月3・4日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール、9日から11日まで福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール コンサートホールでも上演される。岩﨑、星風、加藤、横山、霧矢、石川のコメントは以下の通り。 ■ 岩﨑大昇コメント ジャック役を演じます、美 少年の岩﨑大昇です。ついに「ニュージーズ」の開幕が間近に迫ってまいりました。 「時は来た」といったところでしょうか。カンパニーが一丸となって、より良い作品になることを目指し稽古を重ねてきました。演じている自分でも、この作品の世界観に日々魅了されています。皆様が心の底から楽しんでいただけますよう全力を尽くしますので、「ニュージーズ」の世界を全身でご堪能ください! ■ 星風まどかコメント いよいよ「ニュージーズ」開幕致します! この日のためにお稽古を積み重ねてきたので、私自身とてもワクワクしております!! 課題と向き合いながら模索していたお稽古期間でしたが、やはり「ニュージーズ」のストーリーや素敵な楽曲がいつも背中を押してくれました。そして何より尊敬する出演者の皆様、スタッフの方々とより良い作品のために心を燃やした日々は宝物です!お客様にも素晴らしい時間を過ごしていただけますよう、カンパニーの皆さまと力を合わせ魂を込めて努めてまいります!! ■ 加藤清史郎コメント 日が経つごと、稽古が進んでいくごとに始まりを実感しています。自分の身は自分自身で守らなくてはいけない社会環境に身を置き、未成年ながら働いて、お金を稼ぎ、生きていく。そんな生活の中にでさえも、各々が悦びを見つけ、それを仲間と共有し、全体の喜びに変換することに長けている“ニュージーズ”。理不尽な事柄をきっかけに、彼らが何のために、誰のために立ち上がり結束するのか。その熱量を、劇場で体感していただき、お客様ご自身の生活や経験に重ね、今日を生きる力の1部に替えていただけますように。 ■ 横山賀三コメント ついに初日。あっという間の稽古期間でした。自分がやってきたことを信じ、“ニュージーズ”のみんなを信じて、ここから大千穐楽までクラッチーとして日々新鮮に生きたいと思います。みんなで作り上げてきたものを僕たち演者もお客さまも全力で楽しむ空間にできたらいいなと思います。緊張もしますが、自分の出せるものをパワフルにぶつけていきます! どうぞ宜しくお願いします。 ■ 霧矢大夢コメント いよいよ、2024版「ニュージーズ」が開幕します! 続投組はより密度濃く、そして新しく加わったメンバーは新鮮な彩りとエネルギーをこの作品に与えてくれています。私は“ニュージーズ”の活躍を、いつも稽古場の特等席で観ています。もう拍手し過ぎて手が痛いです! これからはその役目を観客の皆様に譲りますね。誇らしく、自慢の我らが“ニュージーズ”に、惜しみない拍手と御声援を宜しくお願いします! ■ 石川禅コメント 19世紀。産業革命で大量生産という魔法を手に入れて、世界は一気に資本主義の社会に傾きます。身分の差はなくなっても、資本家階級と労働者階級の貧富の差は、現代社会にも連綿と引き継がれ、時に働く私達に大きな問題を投げかけます。“ニュージーズ”の嘆き、怒り、喜びは、今を生きる私達に大きな勇気を与えてくれるでしょう。 さあ、いよいよ開幕! どうぞ御期待下さい!! ■ ブロードウェイミュージカル「ニュージーズ」 2024年10月9日(水)~2024年10月29日(火) 東京都 日生劇場 2024年11月3日(日・祝)・4日(月・振休) 兵庫県 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール 2024年11月9日(土)~2024年11月11日(月) 福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール コンサートホール □ スタッフ 脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン 作詞:ジャック・フェルドマン 作曲:アラン・メンケン 演出・日本語訳・訳詞:小池修一郎 □ 出演 ジャック:岩崎大昇 キャサリン:星風まどか デイヴィ:加藤清史郎 クラッチー:横山賀三 メッダ:霧矢大夢 ピュリツァー:石川禅 ※岩崎大昇の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。