「原神」運営会社、海外でチートツール開発者に150万ドルの損害賠償…中国では公安事案にも発展
国際法律事務所のDLA Piperがゲームブランド「HoYoverse」で知られるCognosphere Pte., Ltd.の代理として判決を経て、「原神」などで動作するチートツール群に対する知的財産権の侵害が認められたと報告。国内でも関心を集めている。 【画像】昨年miHoYoが公開したチート行為の対処内容(中国語) HoYoverseは原神、崩壊:スターレイル、ゼンレスゾーンゼロなどの人気モバイルタイトルを手がけるゲームブランド。被告人はゲームハッカーと自称して、「原神」を改造するためのチートソフトウェアの開発者となる。原告は、被告人のチートソフトウェアが原神における著作権を侵害し、著作権法に反して技術的保護の関連法規に違反しているとの主張を行った。結果、裁判所は被告人に150万ドルの損害賠償と、さらなる侵害の禁止を命じた。 この判決に対して関係者はコメントで「侵害行為によりゲームに損害を与える者を阻止するための法的手段を実証すことができて嬉しい」などと意義を伝えている。 「原神」ではこれまでにもチートツールの開発行為や使用する行為に対して厳しく取り締まりを行っている。なかでもmiHoYoが管轄する中国国内では昨年7月、2件のチートツール販売行為を公安へ通報。協力した上海の公安は販売者組織を捜査し、関与したとされる2名を法的に対応したことを公表した。 同時期にmiHoYoは「侵害の取り締まりを実施することで、(原神の)プレイヤーの権利と利益を守る」とした上で、チートツールやそれに準ずる侵害行為を行うものに対して「直ちに全ての侵害行為を中止するように」と警告していた。
編集部 IT/デジタル担当