「必ず刺さないと」…元交際女子大生をメッタ刺しの23歳被告「別れるなら殺す」異常執着の戦慄言動
「な、ないです……」 裁判長から起訴内容について間違いないかを問われ、男は泣きながらこう答えた。 「別れるなら殺す」…交際していた女子大生をメッタ刺し「異様な執着の男」戦慄の素顔写真 6月10日、元交際相手の女子大生を刺殺したとして殺人などの罪に問われている伊藤龍稀被告(23)の初公判が横浜地裁で行われた。事件が起きたのは’23年6月。神奈川県内の私立大学へ通っていたAさん(当時18)が、自宅マンションの敷地内で伊藤被告から首や胸などを包丁でメッタ刺しにされ亡くなったのだ。 「検察側は冒頭陳述で、伊藤被告が犯行現場へ車で向かうドライブレコーダーの録音記録も公開しました。伊藤被告は車内でこう話していたんです。『必ず刺さないと。未遂で捕まったらA(ドライブレコーダーでは実名)がハッピーなだけ』と。Aさんの母親は供述調書に、こうコメントしています。『犯人のことは絶対に許しません。最も重い刑罰を与えてほしいです』」(全国紙司法担当記者) 『FRIDAYデジタル』は’23年7月4日配信の記事で、別れようとするAさんを執拗に脅し暴力をふるった伊藤被告の戦慄言動について詳しく報じている。再録し、男の身勝手な思いから若い女性が犠牲となった悲惨な事件を振り返りたい(内容は一部修正しています)ーー。 ◆「どうなっても知らないからな」 「家から出るのを待って刃物で傷つけた」 「よりを戻そうとしたが説得できなかった」 男は元交際女性をメッタ刺しにした事情について、警察へこう供述しているという。 凄惨な事件が起きたのは’23年6月29日午前10時過ぎ。横浜市鶴見区の自宅マンションから出てきた女子大生Aさんを、自称会社員の伊藤被告が持っていた包丁で刺殺したのだ。 Aさんの母親が「娘が血を流して倒れている」と110番通報した約10分後、伊藤被告は神奈川県警鶴見署に出頭し殺人の疑いで緊急逮捕された。Aさんは首や胸など上半身を複数回刺され、病院に搬送されたが死亡が確認された。死因は出血性ショックだった。 「Aさんと伊藤被告は、(事件の)2年ほど前からつき合っていたようです。伊藤被告が店長を務めていた飲食店で、Aさんがアルバイトをしていたことから交際を開始。しかし伊藤被告は束縛心が異様に強く、2人の間ではトラブルが絶えなかったといいます。 ’21年10月から’23年6月にかけ、Aさんや友人らが警察へ4回ほど通報。’22年12月には、対応した警察官にAさんはこう話していたそうです。〈『別れるなら殺す』と言われました。首を絞められた〉と。また事件直後に複数の報道陣の取材に応じた彼女の同級生によると、〈馬乗りになって殴られるなど暴力を振るわれた〉〈『本当に別れてもいいんだな。どうなっても知らないからな』と言われた〉などと説明していたようです」(全国紙社会部記者) 事件の1週間ほど前の6月22日にも、Aさんと伊藤被告はトラブルになっていた。 伊藤被告の車の中で、暴力をともなうケンカに。Aさんは自宅のカギの入ったリュックサックを残し、車内から去ったという。翌日、警察がリュックサックを回収したがカギはなかった。伊藤被告は、Aさんの忘れたカギを使い事件現場のマンション敷地内に入り待ち伏せていた可能性がある。 「Aさんは明るく積極的な性格で、多くの友人から慕われる人気者だったそうです。子どもの頃は子役として芸能活動をし、都内の劇場で上演された舞台に出演したこともあったとか。しかし伊藤被告とつき合い始めてから、友人たちはなかなか会えなくなってしまいました。拘束欲の強い伊藤被告が、Aさんが友人たちと仲良く接するのを嫌ったのかもしれません。 Aさんの住むマンションから2kmほど離れた、伊藤被告の自宅アパートでも異変がありました。住民によると、深夜に怒鳴りつけるような男性の声や女性の悲鳴が聞こえたといいます。物が割れたり、何かが激しくぶつかる音もあったそうです」(同前) Aさんの遺族の弁護士によると、事件の1週間ほど前に伊藤被告とは別れていたという。だがAさんの元には、その後も執拗にダイレクトメッセージが。Aさんが強い恐怖心を抱いていたことは想像に難くない。 「警察は、双方の親族と連絡をとり2人を交え話し合いの場を設けていました。伊藤被告が暴力行為を行わないか、断続的に確認していたんです。しかし結果的に悲惨な事件が起きてしまった。警察の一連の対応も適切だったのか検証が必要でしょう」(同前) 常軌を逸した執着心から元交際相手の命を奪った伊藤被告。判決は6月21日に言い渡される予定だ。
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