旅館の女将と三重県議会議員が、観光振興の在り方について意見を交換する懇談会が13日、三重県鳥羽市の旅館で初めて開かれました。 　宿泊業が直面する現状や課題を共有し魅力ある観光地を築こうと初めて開かれたもので、鳥羽旅館組合の女将でつくる「女将あこや会」の4人と、伊勢市と鳥羽市、そして志摩市から選出された県議会議員5人が出席しました。 　インバウンドについて、女将からは「熊野古道が世界遺産登録20周年で注目を集めている。伊勢や鳥羽地域にも焦点を当て、官民が連携して魅力を発信できれば」などの声が上がっていました。 　また、南海トラフ地震臨時情報が発表されたことや、台風が三重県に接近したことで旅館の予約キャンセルが相次ぎ、大きな打撃があった現状なども共有されました。 　女将から「ハザードマップを見直すきっかけになった」などの意見が出されると、議員からは三重県が今年度中に南海トラフ地震の被害想定を見直し、来年度には各市町がハザードマップづくりに着手する予定だと説明がありました。