「人生奪う原爆」ノーベル平和賞の横山照子さん、オスロの高校で被爆講話 44歳で逝った妹の写真掲げ訴え
長崎放送
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表理事で長崎被災協の横山照子副会長が、現地時間の11日オスロの高校で被爆講話を行いました。 【画像】被爆証言を聞いたオスロの高校生…「もう二度と使わないで」 横山照子さんは4歳の時被爆。爆心地周辺で被爆の惨状を目撃しただけでなく、長崎被災協の相談員として50年以上多くの被爆者の悩みや苦しみに寄り添ってきました。 授賞式が行われたノルウェー・オスロにある市立キューベン高校で行われた横山さんの被爆講話。横山さんは3歳年下の妹、律子さんの生涯と思いを紹介しました。律子さんは1歳の時、爆心地から約4キロの自宅で被爆、被爆の後遺症のため大半を病院で過ごし、苦しみぬいた末44歳で亡くなりました。 横山さんは律子さんの写真を掲げながら、およそ200人の生徒を前に「原爆の被害はあの時だけでなく、人間の一生を駄目にする。悔しい思いの中他界しなければならなかった人たちがたくさんいた。平和について考えてほしい」と訴えました。 横山さんの話を聞いたオスロの高校生たちからは「この証言を世界中に広め続けたい」「もう二度と原爆や核兵器を使わないでほしい」といった声が聞かれました。 日本被団協代表理事 横山照子さん: 「皆さん本当に熱心に聞いてくださって本当に感謝です。若者と交流できて未来があると実感いたしました」 横山さんら日本被団協の代表団は、日本時間の12日朝、帰国の予定です。
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