「新!いい人すぎるよ展」が福岡市博多区で開幕 九州はここだけ
日常に潜む「いい人」や「かわいい人」、「切ない」場面などを題材にした企画展「新!いい人すぎるよ展&すぎるよすぎるよ展」が、福岡市博多区のTKP博多口カンファレンスセンターで始まりました。11月から2025年3月にかけて全国7か所で計画され、九州で唯一の福岡会場は2月1日まで。SNSで開催を知った人たちが県内外から訪れています。 【写真】共感と気づきに出会える会場
たくさんの「いい人」
「カフェで隣の席の知らない人がトイレに行ったとき、さりげなく荷物を見張っている人」 「美容室で、頭を持ち上げてもらうのが申し訳なくて頑張って頭を浮かせちゃう人」 言われたら、身近にいそうな……。「新!いい人すぎるよ展」では、そんな「いい人」たちをイラストや写真を添えて紹介。「すぎるよすぎるよ展」と合わせて、東京を拠点にクリエイター約10人で活動しているチーム「entaku(エンタク)」が企画しました。 2022年に東京で開いた「やだなー展」、翌23年の「いい人すぎるよ展」などを手がけ、SNSを中心に話題となりました。23~24年には、福岡パルコなどで「いい人すぎるよ美術館+切ないすぎるよ博物館」も開催し、シリーズ累計の来場者数は27万人に上るそうです。 それでも「見たかったのに行けなかった」という声が各地で上がり、今回は7会場で各1~3か月間と長めの期間設定で、時期を重ねつつ各地で開催することに。「SNSで東京での開催を知った人が『近くの福岡でもやってるんだ』と足を運びやすいようにしました」と、entakuを率いる明円卓(みょうえん・すぐる)さん(35)は話します。
共感と気づきが魅力
会場には、様々な「いい人」と、すぎるよすぎるよ展で紹介される「かわいい人」「大人」「気持ち良い」「心配」「面倒くさい」「切ない」「気まずい」「せかいのふしぎ」の計9コーナーがあり、パネルや模型などで計450点を展示しています。 「いい人」のコーナーでは、子どもたちが考えた“いいひと”も紹介。「さっかーでぱすをくれた」「ぱぱまま」「コップの色をえらばしてくれる人」といった作品に向き合うと、ほっこりした気持ちになります。 「かわいい人」では「誰も手をあげないとき、気まずさから手を挙げようとしたら他の人と被(かぶ)っちゃった人」、「大人」では「かき氷屋さんで、後半寒くなることを見越して温かい飲み物を頼む人」など、それぞれのコーナーに“なるほど”や”気づき”があります。 「博多弁かわいいって飽きるほどに言われること」(気持ち良いすぎるよ展)など、福岡会場ならではの”ご当地ネタ”も各所にちりばめられています。