パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラム組織ハマスに殺害された人質3人の遺体が見つかったとイスラエル軍が発表しました。 イスラエル軍は17日、人質の男女3人がガザ地区で遺体で発見されたと明らかにしました。3人は去年10月、ハマスがイスラエル南部の音楽祭を襲撃した際に殺害され、遺体がガザに運ばれたとしています。ネタニヤフ首相は、「生死を問わずすべての人質を取り返す」と声明を出しました。 一方、アメリカ・ホワイトハウスは17日、サリバン大統領補佐官が週末にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相と会談すると発表しました。焦点となっているガザ地区南部ラファへの攻撃をめぐり、イスラエルは追加の部隊を派遣すると明らかにしていて、アメリカ側は会談を通じ、大規模侵攻を自制するよう改めて働きかける考えです。 人道危機が深刻化するなか、アメリカ中央軍は17日、ガザ地区の海岸に設置した桟橋から人道支援物資の搬入が始まったと発表しました。今後、一日にトラックおよそ150台分の物資を運び込むとしていますが、国連は、一日に500台以上は必要だとしていて、ラファ検問所など陸路の再開を求めています。