米の収穫量前年比1%減 全国は平年並み 高温打撃の産地も
農水省は12日、2023年産の主食用米の収穫量が前年比1%減の661万トンになったと発表した。水稲の作況指数は、全国平均で「平年並み」の101となった。いずれも10月25日現在の前回調査と同じ。今夏の記録的な高温に見舞われた北陸など一部産地は奮わず、新潟県は95の「やや不良」となった。 地域別の作況指数は、北陸が97の「やや不良」。同省によると、田植えの時期以降の日照不足や、夏場の記録的な高温、少雨の影響を受けた。 一方で、北海道は104、関東・東山は102でいずれも「やや良」。東北は101、東海は99でいずれも「平年並み」だった。西日本は沖縄を除き「平年並み」となった。 沖縄は前回調査の99(平年並み)から上がり、「やや良」の103。台風の影響が見られた一方で、その後は天候に恵まれたことを考慮した。 都道府県別では「やや良」が19都道府県、「平年並み」が21府県、「やや不良」は秋田や新潟など7県となった。 全国の10アール当たり収量は533キロで、前年から3キロ少ない。陸稲の作付面積(子実用)は前年比14%減の401ヘクタール、収穫量(子実用)は同17%減の835トンとなった。
日本農業新聞