イチジク×サラミ×モッツアレラの組み合わせ、最高! ワインに合う秋の味覚レシピ「イチジクのパイ」
「甘さ×塩気」の最高の組み合わせレシピ! 季節のイチジクをたっぷりと
イタリアの秋、市場やスーパーの目玉商品として並ぶ旬の果物といえば何といってもイチジク。 【画像】ワインによく合う「イチジクとサラミのパイ」のレシピはこちらから! イタリアのイチジクは2種類あり、日本で売られているような熟して紫色になるものと、熟しても緑のまま色が変わらないものがあります。日本よりも小ぶりですが、どちらも驚くほど甘く、大袈裟にいうとジャムくらいの糖度を感じるのが特徴なんです(かなり大袈裟ですが)。 滞在中、イチジクがあまりに甘くて美味しくて、しかも小ぶりということもありついパクパク食べていたら、イタリア人の友人から「食べ過ぎるとお腹こわすよ」と注意が。しかし時すでに遅く、そのままトイレに駆け込む羽目になりました。 後で改めて聞くと「イチジクは食物繊維が多いから便秘に効果がある」んだそう。納得。 イチジクは道端に自生していることも多く、イタリア人にとってとても身近な存在。路肩に車を止めてガシガシとイチジクを収穫(窃盗? )している光景をよく見かけます。
イチジクのフリットも美味しい!
イチジクの起源は地中海地方と言われており、あのアダムとイブが禁断の果実を食べたあと裸を隠すのに使われているのはイチジクの葉っぱ。 古代ローマ帝国時代でもイチジクは沢山の実をつけることから豊穣や多産、生命力や知恵の象徴として重宝されてきました。ちなみに今もイチジクの花言葉は「多産」「裕福」「実りのある恋」です。 イチジクを使った代表的な料理といえば生ハムとイチジク。日本でもよく食べられる「生ハムメロン」の組み合わせは夏によく見かけますが、秋はイチジクがおすすめです。 その他、ジャムやタルト、ジェラートやフリットなど食べ方は様々。ドルチェや料理に幅広くイチジクを使いこなすイタリア人。イチジク愛を感じます。 今回はイチジクを存分に楽しむお料理をご紹介します。イチジクとサラミの簡単パイ。イチジクの甘さとサラミの塩気のコントラストを楽しんで。
ワインによく合う「イチジクとサラミのパイ」のレシピ
■材料(2人分) ・冷凍パイシート 1枚 ・イチジク 3個 ・モッツァレラチーズ(一口サイズ) 10個 ・サラミ 5~6枚 ・クルミ 4個 ・オリーブオイル 大さじ2 ・塩胡椒 適量 ■作り方(所有時間20分) (1)イチジクは皮を向いて4等分にする。サラミは細切りにする。 (2)冷凍パイシートは常温に戻し、1.5倍くらいの大きさになるようめん棒などで伸ばす。 (3)耐熱皿に伸ばしたパイシートを乗せフォークなどで穴を開け、重しをのせて190度のオーブンで焼き色がつくまで15~20分空焼きにする。 (4)パイシートの上にイチジク、モッツァレッラ、サラミをまんべんなく敷き詰め上からクルミを細かくしてちらし、最後に塩胡椒、オリーブオイルをふりかける。 (5)180度のオーブンでモッツァレッラチーズが溶けるまで10~15分ほど焼く ★POINT *モッツァレラチーズは一口サイズがなければ大きめのものを切って使っても大丈夫。 *冷凍パイシートの焼き時間は様子を見ながら調整してください。 *冷凍パイシートはご自宅の耐熱容器に合わせて伸ばして下さい。 齊藤奈津子(さいとう なつこ) イタリア料理研究家。TVディレクターとして様々なジャンルのテレビ番組を制作するうちにイタリア料理の素晴らしさに目覚め、2009年、イタリア料理研究家1級を取得し翌年イタリアのフィレンツェへ料理留学。帰国後、イタリア各州の郷土料理を紹介する「イタリア家庭料理教室180℃」を開業。イタリアの食文化、そしてチョコレートを広める活動を続けている。インスタ:@natsukosaito0104
齊藤奈津子