中村橋之助、メンバー一新の「新春浅草歌舞伎」で座頭に「性格がザ・長男なので」会見でもリーダーシップを発揮
歌舞伎俳優の中村橋之助が11日、都内で行われた新春浅草歌舞伎(来年1月2~26日、東京・浅草公会堂)の記者会見に中村莟玉、市川染五郎、中村鶴松、尾上左近、中村玉太郎、中村鷹之資らと出席した。 歌舞伎界の次代を担う若手俳優の登竜門。前回で尾上松也、中村歌昇、中村隼人、坂東巳之助らが卒業し、今回から出演者が一新された。松也から座頭を受け継いだ橋之助は「座頭という立場は初めて。僕一人が座頭ということではなく、全員が座頭というつもりで、一致団結して、お客様の活力になるような公演にしたい。一生懸命、稽古をしていきます」と決意を示した。 松也らから託されたバトンを手に登壇。「これをもらって来年、僕が出てなかったら、どうしようと思っていました」と笑わせ、「僕たちの代になっても、やってやるぞ、一旗あげてやるぞという気持ちです」と力を込めた。中村芝翫、三田寛子夫妻の間に生まれた「成駒屋3兄弟」の長男で「性格が『ザ・長男』なので、子供の頃から学級委員とか幹部をやってきた。まとめるのは得意」。写真撮影では、全員がバトンに手を合わせるポーズを提案。率先して立ち位置を指示して早くもリーダーシップを発揮していた。 第2部の「絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場」で武智光秀役に初挑戦する。時代物の大役に「真ん中が似合うドシッとした立役を目指しているので、体当たりで勤めたい」と気合十分だ。第1部「絵本太功記―」で武智光秀を勤める市川染五郎は祖父の松本白鸚から教わることを明かし、「曽祖父も祖父も代々やってきたお役なので、祖父に教わって、きっちり勤めることを目指したい」と語った。
報知新聞社