なぜエンジンがこんなところに!? ロイヤルエンフィールドが再現した、120年前のバイクがカッコイイ!
バイクメーカー「ロイヤルエンフィールド」は、約120年前に自社で初めて開発したバイクのレプリカを製作し、東京モーターサイクルショー2024に出展した。前輪上部・ハンドル前にエンジンを搭載し、走行方法もユニークなこのモデルを紹介しよう。 【写真】これが最古級のバイク? 再現した姿がこちら!(全35枚)
これはバイク? 老舗ブランド「ロイヤルエンフィールド」で不思議な車両を発見!
現在もバイク生産を継続しているメーカーとして、世界で最も古いオートバイブランドである「ロイヤルエンフィールド」が、東京モーターサイクルショー2024(TMCS2024)に出展した。 ロイヤルエンフィールドはイギリス発祥で、現在はインドが拠点となっているが、“ピュア・モーターサイクリング”を伝統として掲げる姿勢は今でも変わらず、最新モデルも英国のクラシカルなスタイリングを貫き続けている。ここ最近、日本ではクラシックな外観に最新パーツを使用した“ネオクラシックモデル”が一大トレンドとなっており、同社のモデルも注目を集めている。 そんなロイヤルエンフィールドブースのメインステージ横に、異彩を放っているエンジン付き自転車のような車両が展示され、「PROJECT ORIGIN」という案内を発見したので、こちらを紹介したい。
写真をヒントに製作!「プロジェクト・オリジン」って何?
ロイヤルエンフィールドのはじまりは1901年にまで遡る。創立120周年を迎えた今年、その記念事業として、1901年ころに製作した自社初のモーターサイクルを忠実に再現する、という計画が立ち上がった。それが「プロジェクト・オリジン」だ。実はロイヤルエンフィールドは、伝統や歴史を重視した純粋なバイクづくりを信条としながらも、自社の最古のモデルを保有しておらず、当時の技術や知識を把握できていないことを嘆いていた。 そんな中、同社の歴史を知り尽くした社史研究家(ストーリーテラー)のゴードン・メイ氏らが世界中を巡り、実車を探す旅に出掛けた。しかし、残念なことに一台も見つけることはできなかったそうだ。そこでゴードン氏は、社内の有志と共にオリジナルモデルを再現したレプリカ製作を決意し、プロジェクトをスタート。 しかし、肝心の設計図も存在せず、残っていたのは1901年に撮影された数枚の写真、宣伝用の広告、図解入りのニュース記事のみだったという。それでも彼らは諦めず、サイズが26インチと判明していたタイヤと、写真に映ったパーツの縮尺を計算し、各パーツの再現に成功。そして見事、実際に走行が可能なレプリカを完成させた。
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