「クサイ頭皮」を改善する7つの習慣、頭の脂はなんと女性の1.4倍!知らずにニオってない?
● ニオイを抑えるのに有効な シャンプーの成分は? 毎日しっかりシャンプーをしているのに頭皮が臭うなら、今使っているシャンプーでは皮脂がきちんと取り除けていない可能性がある。では、どんなシャンプーに変えるべきなのか。 「頭皮のニオイを抑えるには、細菌の繁殖を抑えることが大事です。成分でいうと、イソプロピルメチルフェノールは殺菌効果があります。ピロクトンオラミンには、殺菌作用に加えて頭皮の皮脂の過剰分泌を抑える働きがあります。こういった成分が入ったシャンプーを選ぶと良いでしょう」 ほかに「薬用シャンプー(医薬部外品)」を使うのも手だ。薬用シャンプーには容器の表面や裏面に「ふけ・かゆみを防ぐ」「毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ」「毛髪・頭皮を清浄にする」などと書かれていて、頭皮環境を改善するための有効成分が含まれている。 「薬用シャンプーの中には、髪のハリ、コシを改善する成分を含むものもあり、薄毛で悩んでいる人にもお勧めです」 なお、安価で購入できるシャンプーは洗浄力が強い場合が多く、頭皮を痛めてしまう可能性があるという。薬用シャンプーは通常のシャンプーより価格が高めだが、「若い頃と皮膚も変化しているので、年齢にふさわしいシャンプーを使ってほしい」と小山先生は言う。 「クリニックに来る男性の皆さんも、薬用シャンプーに変えてから手放せなくなったという声が多いです」 洗い方にも注意を払いたい。小山先生に、皮脂を取り除くための正しいシャンプーの方法を聞いた。
● 髪を洗った後に やってはいけない習慣 1 洗髪前に髪の毛のもつれを取る。ブラッシングをすることにより髪についた汚れを浮かし落としやすくする効果がある。 2 頭皮をお湯で約2~3分間かけて予洗いする。しっかり濡らし温めることにより、皮脂が落ちやすくなります。 3 シャンプーを手で泡立てて、髪の毛を洗う。 4 髪の毛の流れに逆らうようにすすぐ。毛の流れに逆らうことにより、すすぎ残しが防げる。 5 もう一度手でシャンプーを泡立て、頭皮を洗う。 6 すすぎ残しがないように毛流れに逆らい、しっかり時間をかけてすすぐ。 7 洗髪後はすぐにドライヤーで乾かす。 前述のように、頭皮に皮脂を長時間とどまらせないことが大事なので、一日の活動を終え、皮脂がたまっている夜にシャンプーするのが良いとのこと。洗髪時の温度は36℃~38℃が適温とされている。洗った後も大事だ。 「そのまま乾かさず放置して湿った状態でいると、皮膚常在菌が増えてニオイが出やすくなってしまいます。洗髪後はタオルで拭き取り、速やかにドライヤーで乾かしてください。頭から10㎝以上離して、まんべんなく風を当てて乾かすと良いでしょう」 仕事終わりに会食の予定があるなど、すぐにシャンプーができない場合は、市販のボディペーパーで頭の脂をこまめに拭き取ってあげるといい。